ユニーク学生! 「何してるの?」

アルゼンチンの民俗音楽を ストイックに探求する 伝統の楽団


オルケスタ・デ・タンゴ・ワセダ幹事長
商学部3年 村田 竜一

演奏依頼を受けて演奏に向かうこともある。写真は出張先での演奏の様子
▲演奏依頼を受けて演奏に向かうこともある。写真は出張先での演奏の様子

 オルケスタ・デ・タンゴ・ワセダ(以下、タンゴ・ワセダ)は、今年で活動56周年を迎える日本で唯一のアルゼンチン・タンゴ演奏サークルだ。アルゼンチン・タンゴは、その名の通りアルゼンチンを起源とするラテン音楽の一種。歯切れのよいスタッカートと美しいメロディーの対比が、ノリのいいリズムに乗せて演奏される。最近ではキリン「生茶」のCMにタンゴが使われていたのが記憶に新しい。アルゼンチン・タンゴにはピアノ、コントラバス、バイオリンのほかに、バンドネオンと呼ばれるアコーディオンの一種とされる楽器が用いられる。このバンドネオンによって、タンゴ独特のスタッカートとレガートの対比が生み出される。

 「タンゴ・ワセダ」のメンバーは、ほとんどがこれまでタンゴを全く聞いたことがなかった初心者たち。ましてやバンドネオン演奏の経験者などほとんどいるはずもない。毎春そんなメンバーたちが集まってくるが、12月の定期リサイタルの時期になると、不思議とみんなタンゴに染まっているのだ。あまり人数は多くないが、仲の良いメンバーとの練習や合宿、そして何よりもクラシックのコンサートなどとは違い会場の反応がそのまま返ってくる出張演奏の機会などを通じてそうなっていくのであろう。自分たちの演奏をバックにお客さんがダンスを踊ってくれる、というのも新入部員には新鮮だ。

 昭和のタンゴブーム期には各大学にタンゴサークルがあったが、ブームの衰退とともにその数は減り続け、現在では「タンゴ・ワセダ」を残すのみとなってしまった。「タンゴ・ワセダ」も一時期と比べると規模は縮小してしまったが、定期リサイタルをはじめ活発に活動を続けている。

 昨年も、「タンゴ・ワセダ」はアルゼンチン大使館の後援を受け、第45回リサイタルを四谷区民ホールで行い、大変な好評を博した。この他にも、タンゴダンス世界選手権アジア大会へのゲスト出演をはじめ、パーティーでのBGM演奏やダンスパーティ(タンゴではミロンガと呼ぶ)の伴奏などに招かれては、各地で演奏を行っている。 

 さらに最近では立教大学スペインギタークラブや神田外国語大学タンゴダンスサークルなど、他大学のサークルとの共演企画も行っており、ますます活動の幅を広げている。

 近年はタンゴブーム再来の兆しも見られ、「オルケスタ・デ・タンゴ・ワセダ」にもさらなる活躍を期待してもいいのではないだろうか。

昨年のリサイタルの様子(一番右でバイオリンを弾いているのが筆者)
▲昨年のリサイタルの様子(一番右でバイオリンを弾いているのが筆者)

(2007年7月5日掲載)

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First drafted 2007 July 5.