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留学生座談会
留学は未来へのステップ



鎌田祐梨子さん(国際教養学部4年)
  留学先:ピッツァーカレッジ(アメリカ)

古川直樹さん(政治経済学部4年)
  留学先:デュポーカレッジ(アメリカ)

谷中謙一さん(社会科学部5年)
  留学先:漢陽大学校(韓国)

なぜ留学をしようと 思ったのか?

古川 まず高校時代から英語に興味があったので、大学に入学したら留学したいと思っていました。それに大学の授業だけでなく、他にも学びたいという気持ちが強くなったことです。そのためには日本人留学生の少ない厳しい環境に自分の身を置きたかったというのが留学の動機ですね。

谷中 浪人時代に市民講座で知り合った韓国の人と意気投合したのが、韓国に興味を持ったキッカケですね。自分の専攻とは関係なく、とにかく韓国が好きで1年生のころから韓国語を学んだりして興味を深めていきました。

鎌田 高校時代から英語に興味があって、留学するなら英語圏に行きたいなと考えていました。

早稲田に留学が盛んな イメージはありましたか?

谷中 全くありませんでした(笑)。ただ入学後に語学科目が充実していると思いました。

古川 大学を選ぶときに親が「早稲田は留学制度が充実してる」と言っていたので受験の際に参考にしました。

鎌田 国際教養学部なら留学が必修ですし、情報も集まってくると思ったので早稲田に入学しました。

留学先の大学を 選んだ理由は?

谷中 本当のことを言ってもいいですか(笑)。漢陽大学校だと奨学金が出るから選びました。本当は高麗大学校に行きたかったんですが、成績に自信がなかったのであきらめました。もちろん漢陽大学校に社会科学部があるというのは押さえておきましたけど。

古川 基準としては小規模な大学に身をおきたいということがありました。かつ、日本人が少ない大学に行きたかったです。その分、英語力が身に付くと思っていました。

鎌田 国際教養学部では留学が必修なのですが、「私は本当に留学したいのだろうか」とすごく悩みました。初めて海外で生活するので、極力心身共に負担の少ない住みやすい環境がいいと思って、気候が温暖な地域で、それも小さいアットホームな大学であることを留学先を選ぶにあたっての基準としました。

実際に留学するまで の苦労は?

古川 留学する前に、驚くほどたくさんの種類の予防接種を受けなければいけなかったのでびっくりしました(笑)。

鎌田 国際教養学部生は普段から英語で授業を受けているので、私自身も海外で英語の授業を受けることに不安はありませんでした。私の場合は家族や友人と離れて暮らすことについて、心の準備をすることに苦労しましたね。

谷中 留学することで1年間不在になってしまうので、サークルの引き継ぎや留学することを友人に周知したりするのが大変でした。そういったことで、語学の勉強に時間がとれなかったのでそれがまたつらかったですね。

留学中に困ったこと はありましたか?

古川 実は、留学中に学校選びを間違ったかなと思ったことがあったんです。留学先は車がないとどこにも行けないようなすごい田舎で(笑)、都会に留学していたら休みの日に気晴らしで外に出かけたりできたのになぁと思ったことはありました。あと差別について、キャンパス内では特に問題はなかったのですが、白人が多い中西部だったせいか、大学の外では肌の色で差別されているなと感じたことはありました。

谷中 日本と韓国の間では歴史的な摩擦があったので、嫌がらせを受けたりするのではと渡航する前は心配しましたが、実際に行ってみると韓国の中で日本文化が興味の的になっていることがあるようで、とても友好的に接してくれました。留学中に困ったことは特になかったですね。日本にいたときから韓国の伝統音楽のサークルを立ち上げていたので、漢陽大学校に留学してからも大学内の伝統音楽のサークルに入りました。放課後や休みの日でもサークルの部室で勉強したり、先輩と話したりしてとても楽しく過ごせました。

鎌田 行く前は不安でしたが、留学したピッツァーカレッジは千人程度の規模の小さな大学で、みんなが寮生活をしていたので、友達同士で部屋を行き来したりしてすぐに仲良くなれました。

留学中に一番学んだことは 何ですか?

鎌田 早稲田に入学してからの1年間ぐらいは勉強以外のことがすごく忙しくて、勉強に集中することができなかったんですね。アメリカに留学すると、周りの人たちが勉強中心の生活を送っていたので、私も自然と勉強をする習慣が身に付きました。

 あとはアメリカに行って人間関係の築き方を学びましたね。たくさんの価値観がある中でいろいろな考え方を吸収できたと思います。日本にいた時に凝り固まっていた自分の価値観から脱却できたと思います。

古川 留学を通じてチャレンジすることの大切さを学びました。周りの人たちは勉強に対して主体的で懸命でした。そんな中で自分も懸命に勉強しました。チャレンジしたことに対して自分が努力をすればそれを正当に評価してくれるし、チャンスも与えてくれる。これは日本にも必要なことだと思います。

谷中 僕の場合はこれだけはやったぞ! といえることがあります。それは自分と違う世代の人たちと交流ができたということです。地方に行って農村体験をして、そこで暮らすお年寄りと世間話をしたり、ボランティアで小さい子どもたちのお世話をしたり、といろいろな側面から韓国を知ることができたと思います。

就職活動で留学経験を 活かせましたか?

谷中 僕は日本サムスン(株)から内定をいただきました。実は、就職の面接では一切、韓国への留学の話はしませんでした。早稲田での生活のことをずっと話していました。ただ、留学の話をしなくても留学したことで身に付いた度胸や自信は話す内容や態度で相手に伝わったと思います。

古川 私は日本ゼネラル・エレクトリック(株)から内定をいただいています。私は留学を通じて世界で働ける自信がついたと思います。

 面接では留学中に何をしたか、 というよりも、留学した動機や留学中にどうやって困難を乗り越えたか? ということを聞かれました。

鎌田 アパレルメーカーの(株)三陽商会から内定をいただきました。進路を決める際に周囲からはアパレル業界以外の進路も強く薦められましたが、留学したカリフォルニアは自分が好きなことに素直になればいいんだという気風だったので、就職活動中も周囲の意見に惑わされることなく自分が本当に好きなことを仕事にすればいいんだと自分の思いに素直になれました。

今振り返って 皆さんにとって留学とは?

谷中 自分の価値観が、がらりと変わりました。

古川 自分の中では一つのチャレンジでしたね。いい意味で自信になりました

鎌田 いま国際教養学部で英語の補習をするTAの仕事をしているのですが、そこで私が強くアドバイスしていることは、留学すれば多様な文化や価値観に触れることができるし、英語のスキルもあがるので自信がつくということです。

これから留学を目指す後輩への メッセージをお願いします。


谷中 お世話になった留学アドバイザーの方の言葉の引用になってしまうのですが「留学は最高の贅沢だ」ということです。この言葉はウィークリーにもぜひ載せてください!(笑)もうひとつは「留学先の大学をこよなく愛せ」ということです。僕なら今、漢陽大学校の自慢をいくつでも言えます。早大生が早稲田を愛し高田馬場を好むように、ぜひ留学したらその大学、その地域を最大限好きになってほしいですね。それだけで短い留学生活が数倍楽しくなりますから。

古川 留学するんだったら、目的意識をしっかり持って過ごしてもらいたいですね。1年間ストイックに過ごしたか、そうではないかで1年後には大きな差となってしまうものです。ただ「留学しました」というだけではあまりにももったいないですから。

鎌田 考えるより行動してほしいですね。私は留学アドバイザーをやっているんですけれど、そこで相談に来る人は、「英語のスコアは大丈夫かな」とか「留学先で友だちはできるかしら」などと考えるけれど、なかなか行動に移せない人が多いんですね。なのでまずは「考えるより行動しなさい!」と言いたいです。

留学先ひとこと紹介

 すでに留学を終えた6人の学生から、留学先での思い出やその国の特徴を紹介してもらった。

関 政和(商学部4年) アメリカ ローレンス大学
 勉強するときと遊ぶときが本当にハッキリ分かれている。特にはしゃぐときは本当に純粋に楽しんでいる。
  印象深いことは、ウィスコンシン州という寒冷な地域でマイナス30度を体験したこと。

服部祐也(政治経済学部5年) アメリカ カリフォルニア州立工科大学サンルイスオビスポ校
 留学中に香港人の学生と世紀の大恋愛をし、世紀の大失恋をした。留学生活の辛さの半分はこれが占めていた。留学中は国際社会で働くための説得力をつける、具体的には、ツールとしての語学力、人々の背景理解のための視野拡大、専門科目(開発経済学)への注力を目標にして過ごした。

鳥山夏子 (国際教養学部4年) イギリス ロンドン大学東洋アフリカ学院
 学校では世界の少数言語で歌うコーラスサークルに入って、すごく楽しかった。またロンドン中のミュージカルめぐりができたことは良い思い出です。

野原 文(国際教養学部4年) スウェーデン ルンド大学
 スウェーデン人は普段は物静かですがお酒を飲むと陽気でにぎやかです。留学中はたくさんの国の人と出会い、小さい国でも大きい国でもそこの文化を理解すること、また逆に日本文化や考え方を紹介することを心がけました。

岡村孝子(国際教養学部4年) ブルネイ ダルサラーム大学
 この国はみんながのんびりしていて、心が優しいです(横断するために道の脇で待っていたらほとんどの車が止まってくれます)。印象的な思い出は断食に少し挑戦し、そのあとたくさんおいしいご飯をご馳走になったことです。

岸 加那子(第一文学部4年) 韓国 高麗大学校
 留学先ではトウミ制度(チューター制度)が充実していて韓国人学生に色々な面で助けてもらった。現地では日本以上に友だち関係が親密!!本当に深い付き合いができる友だちがたくさんできました。

(2007年6月28日掲載)

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First drafted 2007 June 28.