世界の食卓から

(8)スペイン


 学園都市サラマンカからはるばる日本語を学びにやってきた別科日本語専修課程のSofia Garcia(ソフィア・ガルシア)さん。いずれは外交官になりたいという夢を抱いている。何か手軽に作れるスペイン料理を紹介してほしいと頼んだところ、仲間と楽しく食べられるジャガイモのスペイン風オムレツの作り方を教えてもらった。

フライパン全体を型の代わりに使う
▲フライパン全体を型の代わりに使う
スペイン風オムレツは取り皿は使わず、皆がわいわい楽しみながら直接皿から食べる。
▲スペイン風オムレツは取り皿は使わず、皆がわいわい楽しみながら直接皿から食べる。

【Dish】

Tortilla de Patatas
(ジャガイモのスペイン風オムレツ)

【Ingredients】(6人前)

・ジャガイモ(中) 5個 ・タマネギ(中) 1個〜1個半 ・卵 8個 ・サラダ油 適量 ・塩 適宜

【Recipe】

  1. ジャガイモは皮をむき、薄くスライスしておく。
  2. タマネギは放射状に薄いくし形に切る。
  3. 大きめのフライパンに5_程度の深さになるまで油を入れ、ジャガイモとタマネギを低温で火が通るまでじっくりと焼く。
  4. ボウルに卵を割り入れて混ぜたところに、3の具を入れて、ざっくりと混ぜ合わせる。
  5. 油を薄くひいたフライパンに4を戻し入れ、平らにならす。
  6. 焼き面にこんがりと焼き色がついたら、大きな皿をフライパンの上に蓋のようにしておき、フライパンをすばやくひっくり返す。
  7. 皿に載ったオムレツをゆっくりと滑らせてフライパンに戻し、全体がしっかり固まり、焼き面にこんがりと焼き色がつくまで焼く。
  8. 6と同じようにしてオムレツを皿に盛り、ピザを切るようにオムレツを切り分ける。
Sofia Garcia(ソフィア・ガルシア)さん

【Story】

  スペイン料理というと、日本ではすぐにパエリアを思い浮かべるようですが、これはバレンシア地方の郷土料理。それに作るのが難しいので、むしろスペイン風オムレツの方がポピュラーな家庭料理ですね。

 なぜかこのオムレツには、オリーブ油はぜったいに使いません。できればヒマワリ油があればベストです。食べ方にも特長があるんですよ。普通は、料理を取り分ける時に、日本の取り箸のようにサーバーを使いますが、このオムレツの場合は、大きなお皿からじかに自分のフォークで取って食べます。取り皿も使いません。実はこの食べ方はパエリアも同じなのですが、気のおけない仲間とワイワイ楽しく集うパーティーやピクニックなどで食べる料理だからなんです。

 最近、バル(居酒屋)などでは、パンなどを使って手で食べられるタパス(おつまみ)として「ピンチョス」がはやっていますが、スペイン風オムレツもピンチョス風にアレンジできます。

 オムレツを厚めに焼いて、これを輪切りにし、その間にベーコンとチーズをはさんでオーブンで焼いたり、ツナとマヨネーズをはさんで焼いたりするのが人気です。こういうオムレツをtortilla rellanaといいます。これをbocadilloというパンにはさんでサンドイッチ風に食べます。サラマンカではけっこうはやっています。いずれにしろ、スペイン風オムレツは材料もすぐ手に入りますし、とても簡単に作れるので、ぜひ読者の皆さんも挑戦してみてください。

 ちなみに、私が日本に来て美味しいと思ったのは、カツ丼とカレーライス。とくにカレー粉を使った料理がスペインにはないので、とても気に入っています。スペインに帰ったら、家族のために作りたいと思っています。

(2007年6月7日掲載)

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First drafted 2007 June 7.