振り返って、次の一歩へ
―ヒントは身近なところにあった―
政治経済学部4年 田村 通信
進路予定先:就職(森ビル株式会社)
私は進路を決めるに当たり、早く自立して一人前になりたいと考え、就職という道を選んだ。しかし、就職活動を始めたころは「大きく形に残る仕事がしたい、仕事を通じて社会が豊かになると良い」というくらいの考えしかなく、手当たり次第に会社説明会に参加するだけだった。
そんな中、ある不動産デベロッパーの少人数説明会に参加したとき、私は衝撃を受けた。マスメディアではその会社は「地上げ屋」、手がけた物件は「成金の城」と言われ、自分もそのようなイメージしか持っていなかった。しかし、実際にはその企業は地域住民と15年にも渡り話し合いを重ね、素晴らしい街を共に作ったのであり、その結果として目の肥えた人々にまで愛される街となったのだと知った。まさに「ピンと来た」体験だった。
その時思い出したのが、中学高校と通っていた幕張のことだった。中学に入学したてのころはまさにバブルの残骸そのもの、オフィスビルは並んでいるが人通りは少ない、夜は暗い街。それが高校に上がったころから再開発が始まり、外資系ショッピングセンター、高機能マンションなどが並び始め、今や平休日を問わず人が行き来する。そうだ、自分はそんな仕事がしたい。そう直感した。その後いくつも不動産デベロッパーの説明会に参加し、その思いは深まった。
マスメディアは「売り手市場」と煽るものの、就職活動自体は厳しく、落ち込むことや悲観的になってしまうことが多かった。しかし、自分の中での軸がはっきりしていたため、最終的には運良く第一志望の企業から内定をいただくことができた。
街は何十年、あるいは百年以上経った時、新たな開発を必要とするだろう。その時、たくさんの人が愛着を持ってその街を次のステップに運ぶような、そんな街づくりをしたい。まずは一人前の社会人になれるよう努力しなければならないが、私にはそんな夢がある。
(2007年6月7日掲載)
Copyright (C) 2007 Student Affairs Division, WASEDA University. All rights reserved. First drafted 2007 June 7.
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