こんな授業! どんなゼミ?

日本語教育実践研究(1)「にほんご わせだの森」


年少者日本語教育研究室 日本語教育研究科  修士課程2年 中川 智子

子どもたちの反応を見ながらゲーム感覚で授業を進めていく
▲子どもたちの反応を見ながらゲーム感覚で授業を進めていく (筆者は左から2番目)
池上摩希子日本語教育研究科准教授
▲池上摩希子日本語教育研究科准教授

 この授業は別名「わせだの森」と呼ばれている。池上摩希子日本語教育研究科准教授の授業で、正式には日本語教育実践研究(1)という。平日に授業、土曜日に実践を行うスタイルで、実践として土曜日に開かれる日本語教室の名前が「わせだの森」なのである。なぜ土曜日に実践を行うのか―。それは研究室のフィールドが「地域」だからである。

 新宿という土地柄、早稲田周辺には外国の方もたくさん住んでいる。日本語を学びたいと思っている人はさまざまで、大学で留学生として日本語を学ぶ人もいるし、日本語学校で学んでいる人もいる。

 でも地域に住む人で日本語を勉強したいと思っている人、平日の教室に通えないため日本語の勉強をあきらめている人もいるのではないか。そういった日本語を勉強したいという人たちに、その機会や選択の幅を増やし、大学院生と地域の人々とが関わりながら日本語教室を作っていければ、という思いで行っている。2006年度後期は、子ども対象の日本語教室も展開した。

 平日の授業は、主に先生と学生で実践の活動を練っていく。学習者の募集から日本語の授業のデザインまで、すべて自分たちの手で作り上げていく。その過程はとても刺激的で面白いが、もちろん思い通りにいかないことも多い。それもまた勉強。その場合、どのように対処するか、先生や他のメンバーと毎回頭を悩ませるが、池上先生の人柄もあって、授業はとても和やかで居心地がいい。みんなで作り上げた活動案を、地域から集まってきた人に実践する手作りの教室。本当に「創っている」ことを実感し学べる授業だと思う。

 地域の人が土曜日の午後にぶらっと大学に来て、楽しい日本語学習の時間を過ごせるような、日本語教室になればいいな…、と試行錯誤中である。

※今年度活動は下記Webサイト参照
【URL】http://www.gsjal.jp/ikegami/index.html
※原稿は前年度後期に執筆