現場レポート |
東京六大学野球 春季リーグ戦をふり返って早稲田スポーツ新聞会 社会科学部3年 山田 豊
明治36年に始まった「華の早慶戦」。毎年、大観衆が神宮球場に詰め掛け、『紺碧の空』と『若き血』がグラウンドにこだまする。早慶戦を経て両校の新入生が初めて母校の学生として実感するともいわれる伝統の一戦。今季は優勝がかかり、例年以上の盛り上がりを見せた。 華々しい成績で幕を閉じた春の早大の戦いぶりを振り返ってみる。話題を集めた開幕のマウンド。そこには斎藤佑樹(教育1年)の姿があった。黄金ルーキーは周囲からのプレッシャーをものともせず6回まで無安打の快投をみせる。同じ1年の原寛信(文1年)の3点本塁打など打線の援護もあり、斎藤佑は80年ぶりのルーキーでの春季開幕白星の華々しいデビューを果たした。翌日も大勝し、ここから早大の勢いが加速し始める。 昨春の王者・法大との1回戦では右のエースナンバー「11」を背負う須田幸太(スポ科3年)が登板する。すると気迫のこもった投球で昨春の覇者・法大相手に無四球完封勝ちと3年生エースが意地を見せつける。2回戦は、まさに「斎藤劇場」というにふさわしい展開。初回に先制を許すも、5回には自ら均衡を破る適時打を放つ。それがきっかけとなり稲穂打線が火を吹き一挙13点を奪い2連勝。立大にも連勝し、同じく全勝の明大との頂上決戦に臨む。 1回戦は水田と須田のエース対決。3回に早大が先制すると、4回には須田自らの適時打で2点のリードを奪う。その後も須田は強打の明大打線に付け入るすきを与えず、143球シャットアウト勝ち。2回戦も、早慶戦以外では18年ぶりの3万人の観衆がつめかける中、斎藤佑が明治を圧倒。天王山を制し、早くも優勝に王手をかけた。 迎えた早慶戦初戦、先発を任された須田がまさかの乱調。強力打線も慶大のエース加藤の前に沈む。勝負は2戦目以降に持ち越しになる。注目の大一番、マウンドには斎藤佑が上がる。斎藤は調子をあげていた慶大打線から次々と三振を奪った。打線もこの日は9得点とお祭り騒ぎ。6回に斎藤が突然崩れ降板するも、早大は安定感抜群の松下建太(スポ科2年)、前日の雪辱に燃える須田とつなぎ、9対5で快勝。最後は早大らしい投打のかみ合う試合運びで、悲願の優勝を果たした。 (2007年6月7日掲載) Copyright (C) 2007 Student Affairs Division, WASEDA University. All rights reserved.First drafted 2007 June 7. |