こんな授業! どんなゼミ? |
大学生活で得てきたモノ2004年度理工学部卒 佐藤 宏子 「数学がとても好きだから、数学にずっと関われる教師になろう」 入学当初はそう思っていた。しかし、私の大学生活は応援部吹奏楽団にのめり込み、部活一色の日々となった。目まぐるしい忙しさは卒業まで続き、就職活動すら中途半端。とうとう内定ゼロのまま卒業を迎えていた。親には申し訳ないし、当然焦る気持ちもあった。しかし急ぐ気持ちだけで自分の将来を決めていいとも思えず、きちんと腰を据えて考えてみたかった。 そもそもの「教師になりたい」という思いは、母校で教育実習をした際に再確認していた。しかし中学・高校数学に触れずに過ごしてしまった大学生活。教師の夢をかなえる自信をどうしても持てなかった。 そんなおり、子どものころの夢だった保育士の資格が、私の弾けないピアノを弾かなくても取得できることを知った。すぐさま「これだ!」と思い必死に勉強をし、無事に一次試験を合格できた。そして二次試験合格を目指す間、保育士と塾講師のアルバイトをして過ごしていた。 すると、塾講師のアルバイトを通して、新たな数学のすごさを発見できることが面白かったり、数学を学ぶことの楽しさや意義を多くの子どもに伝えていきたいという思いが強くなっていった。そして同時に、「一生懸命になったときに得られる感動と自信を子どもたちに伝えたい」と、あらためて教師という職業を真剣に考え始めた。そんな感動や自信は、私自身が応援部での4年間で得てきたものであった。半年後、私は保育士のアルバイトを辞め、教師になるための準備を進めた。そして、偶然にも母校で数学の専任教諭を募集しており、そこで採用していただくことになった。 この2年間、悩みや不安は絶えず、挫折しそうにもなった。しかし、しっかりと自分自身を見つめることができた。目標に向かって前進し、成長することもできた。応援部での4年間が、今の自分の考え方や生き方へと導いてくれたのだと思う。
(2007年5月17日掲載) Copyright (C) 2007 Student Affairs Division, WASEDA University. All rights reserved.First drafted 2007 May 17. |