ユニーク学生! 「何してるの?」

生け花と私


早稲田大学生花研究会幹事長 法学部3年 菅 千晶

早稲田祭2006での花展にて全員で作った作品。季節の花をたくさん使った
▲ 早稲田祭2006での花展にて全員で作った作品。季節の花をたくさん使った
リーガロイヤルホテルで花展を行った際に、先生がロビーにいけた作品。
▲ リーガロイヤルホテルで花展を行った際に、先生がロビーにいけた作品。

 花を器に挿して楽しむことは古くから世界各地で行われている。だが、それを「生け花」という生活芸術にまで発展させた国は日本のみだという。その理由は、日本に四季があるからだと考えられている。移り行く季節が生む草木の多様さ、美しさが、生け花という文化を生み出したというわけだ。 あなたは生活の中で植物から季節を感じることがあるだろうか?

 生け花を始める以前、私にはそのような感覚はあまりなかった。しかし、お稽古で先生からさまざまな草木や花の話を聞き、また実際にそれに触れることで、以前より季節というものをぐっと身近に感じられるようになった。それまで素通りしていた歩道の街路樹が目に付いたり、花屋の前で立ち止まったり…。そんな何気ない風景に季節を感じると、日常がほんの少しうれしく、潤いのあるものとなる。それが生け花の魅力の一つだろう。

 また、お稽古自体も生け花の魅力である。私たちは毎週金曜の6・7限に、学生会館の茶室にてお稽古をしている。会員の多くが大学から生け花を始めたこともあり、和気藹々とした中でお稽古は進む。先生は自分の思うように自由にいけることを尊重する。しかし、同時に「花や木を命の途中で切って使うのだから、自然にある時よりも美しくいけること」を促す。これは「その花材の本質をいかに引き出すか」ということを意味する。簡単に言うと、すらりと伸びる姿の美しい花材は背を高く、細かな美しさを持つ花材は小さくいけてより可憐に、ということだがこれは本当に難しい。私もまだまだ勉強中だ。だが、これらを意識していける時に生まれる、程良い緊張感と植物と向き合う心地良さが、私はなんとも好きなのだ。

 しかし、これはあくまで私の生け花の楽しみ方である。二つと同じ花がないように、生花研究会の中で各自がそれぞれの楽しみ方を見つけてほしい。

早稲田祭2006での花展の成功を記念して撮った集合写真(筆者は後列一番左、前列右から三番目が池坊の小俣里風先生)
▲ 早稲田祭2006での花展の成功を記念して撮った集合写真(筆者は後列一番左、前列右から三番目が池坊の小俣里風先生)

(2007年5月17日掲載)

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First drafted 2007 May 17.