わたしのイッピン

(4)故郷の真っ赤なりんご の巻


うっすらとしま模様なのが、おいしいりんごの証し!
▲うっすらとしま模様なのが、おいしいりんごの証し!
堀内さんのりんごを持つ手は優しい
▲堀内さんのりんごを持つ手は優しい

  早稲田に集う皆々さまのお気に入り・こだわりの逸品を一品紹介するこの企画。第4回目は、堀内聡さん(理工5年)の、とっておきのりんごをご紹介!

 今回登場していただく堀内さんのイッピンは、東京で目にする物とはひと味違うと一目で分かる“りんご”だ。顔を近づければそのかぐわしさで、ほんのり幸せ気分になってしまうほど。堀内さんの実家は、長野県駒ヶ根市のりんご農家。ご両親が手をかけて栽培した「ふじ」という品種の高級りんごである。

 「このりんごは故郷そのものです」と堀内さん。小さいころから父母のりんご作りの仕事を間近で見ており、お手伝いとして葉摘みや枝切りもしていたという。「父は特に朝が早く、5時には家を出て仕事をしていました」。花の様子を見て、自然と話し合いながら作業を進めていく。単調で手間のかかる仕事をこなし、心を込めて丁寧に作られたからこそ出せる触感と、さわやかな酸味はさすが! みずみずしさあふれるおいしさだ。「どんっと段ボール箱いっぱい送ってくれるんです。玄関に置いていると、帰宅した時にりんごの香りでほわっと包まれて、なんだか安心するんですよね」

 ずっと家族で見守ってきたりんごだが、最近は地球環境の変化・温暖化をも肌身で感じさせるという。こんなにおいしく、きれいなりんごだが、「酸性雨の影響でか、土の成分が酸性になってしまい、年々色も形も悪くなっています。気候も変化してきているのがはっきり分かるんです。実家近くの山の麓にあるスケートリンクは氷が張らなくなりましたし…」。この「ふじ」も、20年後には北海道でしか作れなくなるとも言われているそうだ。

 都会に住んでいても、最近の気候には首をかしげてしまう。ましてや堀内さんのご両親のように、毎日自然と接している方々の実感は、はかり知れないものがあるのかもしれない。おいしいりんごがずっと作り続けられるように、私たちにできることをしていこう。

(2007年5月10日掲載)

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First drafted 2007 May 10.