現場レポート

“馬場歩き”から見る地域社会
 ―“住民”として「WAVOC&ICC発地域連携お掃除プロジェクト」に参加して―


法学部3年 大塚 智世

国際部長で理工学術院教授の大野高裕先生
3月1日には学生部長で法務研究科教授の島田陽一先生(下)と国際部長で理工学術院教授の大野高裕先生(上)も参加!
学生部長で法務研究科教授の島田陽一先生

 古本屋とラーメン屋が立ち並ぶ早稲田通り。そこで「馬場歩き」をしたことのある早大生は少なくないと思う。では、そこでごみ拾いをする人々がいることを知っている早大生はどれだけいるだろうか。

 新宿区では「ポイ捨て防止・路上喫煙禁止キャンペーン」を行っている。商店会・住民・行政機関等が協力して清掃活動を行い、ポイ捨て・路上喫煙禁止を呼びかける取り組みである。今回行われた「お掃除プロジェクト」はそれに大学として参加するものだった。

 2月1日(木)。朝10時のロータリーには大勢の人が集まっていた。区の職員、商店会の方々、早稲田の学生と教職員。同じまちで生活しているものの、初めて顔を合わす人ばかりだった。あいさつの後、道具を渡され、数人の班に分かれて作業は始まった。しかし、遅々として進まない。いくら拾っても拾いきれないからだ。ガム、タバコの吸殻、空き缶にお弁当の空箱。どう見ても意図的に捨てたとしか思えない。どこの誰が…思わず問いただしたくなる。ここに住む人が居るのに、と。

30人以上の学生・教職員が参加した第1回の清掃活動の模様
▲30人以上の学生・教職員が参加した第1回の清掃活動の模様
掃除で一汗流したら、カフェタイムで新宿区環境保全課の方との意見交換(左端が筆者)。
▲掃除で一汗流したら、カフェタイムで新宿区環境保全課の方との意見交換(左端が筆者)。

 けれど、ふと気付く。私もこの街の大学で生活する住民ではないか、と。それなのに早稲田通りのこの様子に気付いていなかった。捨てこそしないが無関心だった。

無関心。それはそこに人がいることに気付かないこと、意識していないことではないか。ポイ捨てや路上喫煙をする人は、他人の存在に無関心になれるからできるのではないか。逆に、関心があれば最低限のマナーは守られるだろうし、それ以上のことも望みうる。まずは関心を持つこと。それがまちをきれいにする第一歩ではないかと感じた。

 今後も大学の取り組みとして、毎月1日の清掃活動への参加を予定しているそうだ。ちなみに、清掃後、ICCに場所を移して行った交流会での話によると、今回の参加者の動機の大半は暇つぶしや試験後の気分転換や運動不足解消などである。中には、卒業を控えた4年生の「今までお世話になった早稲田通りへの恩返し」なんてちょっぴり感傷的なものもあったけれど、高尚な志は不要なので、気が向いたら、ぜひ。

(2007年4月26日掲載)

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First drafted 2007 April 26.