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aim at〜点と目標を狙って〜アーチェリー部アーチェリー部主務 商学部3年 渋谷 麻紀
アテネオリンピック(2004)でアーチェリーにおいて銀メダルを獲得した「中年の星」こと山本博選手を覚えているだろうか。それまでアーチェリーという競技を知らなかった人や、弓道との区別がつかなかった人も多かったが、山本選手の活躍でアーチェリーに興味を抱く人が増えたようだ。 そもそも、アーチェリーとはどのような競技なのだろうか。アーチェリーは、弓を引いて矢を的に当てることで点数を競う競技である。的には円が重なっていて、真ん中から黄色の枠内が10・9点、赤が8・7点、青が6・5点、黒が4・3点、白が2・1点となっている。射つ距離は4種類あり、男子が90m・70m・50m・30m、女子が70m・60m・50m・30mとなっている。弓道との違いの1つは距離である。アーチェリーは、弓の性能が非常に高度なため、弓道より長い距離を射つ。そんなに遠い距離を射って本当に矢が真ん中に刺さるのかと思う人もいるかもしれない。しかし実際は、正しい射ち方さえできれば、面白いぐらい的の真ん中に矢を当てることができる。真ん中に当たったときの快感こそが、この競技の醍醐味だと言える。弓を押す手の感覚、矢を放つ手の感覚、自分の中のリズム…そういったいくつもの要素がすべてしっくりきたとき、放った矢は吸い込まれるように的の真ん中へと納まっていく。的を見なくても、矢がどこに刺さったかが分かる。外す気がしない。 学生アーチェリーの目標の1つとしては、4つの距離で合計144本射ち、トータル1,200点を超えるといった壁がある。この点数を稼ぐには、8点平均、つまり赤枠以内に収めなくてはならない。これは容易ではなく、集中力を切らさずに、良い射を積み重ねていかなければならない。アーチェリーは、メンタル面も大事なスポーツである。サッカーやバスケットボールといったハードなスポーツと比べ、楽なイメージがあるかもしれない。しかし、ただ「射つ」というシンプルな行為をこなし続けることは、そう楽ではない。スポーツはなんでもそうだと思うが、そこまで到達した人しか知り得ない世界がある。その世界を知りたくて、例えば1,200点を超えてみたくて、私たちは日々練習を積み重ねている。
(2007年1月18日掲載) Copyright (C) 2007 Student Affairs Division, WASEDA University. All rights reserved.First drafted 2007 January 18. |