研究室探訪

―地理屋の原点―
西早稲田キャンパス16号館
教育・総合科学学術院助教授 箸本 健二 研究室


今はなき南海ホークスのユニフォーム。プレミアム物だ
▲今はなき南海ホークスのユニフォーム。プレミアム物だ
上方落語は商都・大阪の粋! 高座を聞きに、今でも大阪へ通う。
▲上方落語は商都・大阪の粋! 高座を聞きに、今でも大阪へ通う。
軽やかに方言と標準語を使い分けて話す箸本先生
▲軽やかに方言と標準語を使い分けて話す箸本先生

 今回お伺いしたのは地理学がご専門の教育・総合科学学術院の箸本研究室。「地理屋は高い所が好きでね(笑)。ラッキーなことに、私はいつも高い部屋に当たるんですよ」と箸本先生。目白の向こうまで見渡せる10階の、素晴らしい見晴らしの研究室だ。

 そこでひときわ目を引くのが、中心に飾ってある今はなき「南海ホークス」のユニフォーム! もちろん選手が着ていた本物で、歴史的にも貴重な一品だ。「高校時代、旅が大好きで、大阪の方もよく行きました。それが縁で応援するようになりまして」。ニコニコと取り出して下さったのは「南海ホークス」のファンブックの山。これもまたプレミアム級! 「大阪球場に通ったのは野球も好きだったんですが、スタンドにいる人々を眺めるのが面白くて」。内野には「お金持ち」、外野の端には賭をする人がいるなど、まさに町の縮図とも言える場所だったそうだ。

 学生時代は周遊券を使っての鉄道の旅が趣味だったとか。「トンネルに入る前と後では風景が違う。場所による違いって何だろうと思い、それが地理学への入り口に立つきっかけとなりました」。ご専門は地理学だが、流通経済研究所という研究機関を経て、大学ではマーケティングを教える機会も多く、それが縁で当時のイトーヨーカ堂会長とご一緒したことも。「マーケティングと地理学を相対化しながら考えています。コンビニも場所による売り上げの違いがあるでしょう」。一つの概念にとらわれず、「両側の視点」を持つことで見えることもある。早稲田に来る前、松本、大阪に5年ずつ赴任した経験も今に生きてるそうだ。「それぞれの歴史、文化があり、誇りがあるんですよね」。話によって方言を使い分ける先生。学生時代から今も続く「旅経験」も先生の貴重品の一つなのだ。

1993年にアメリカにて、当時のイトーヨーカ堂・伊藤雅俊会長(写真中央)と。先生は右から2番目
▲1993年にアメリカにて、当時のイトーヨーカ堂・伊藤雅俊会長(写真中央)と。先生は右から2番目

(2006年12月14日掲載)

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First drafted 2006 December 14.