学び ふたたび

学べる環境に感謝


会計研究科1年 平井 健之

入学式の際、両親と大隈銅像前にて。
▲入学式の際、両親と大隈銅像前にて。

 2002年、一橋大学商学部卒業と同時に(株)東京三菱銀行に入社。中小企業に対する融資業務を中心とする法人営業に約4年弱携わった。企業から提出される財務諸表を基に、経営者と交渉を重ね、主に資金調達の面で企業活動を支える業務にやりがいを感じた一方で、会計専門職業人の重要性や「会計」の面白さも肌で感じた。そして漠然とだが「この分野でずっと仕事がしたい」と思うようになった。

 恥ずかしい話だが、私は学部生時代「会計」というものに全く興味がなかった。社会人になってから興味を持ったのである。そのため、週末に専門学校に通い、簿記や財務諸表の勉強をするという生活を始めた。

 そのような時に、早大に会計大学院が発足した。会計の専門的な知識の習得のほか、会計専門職業人としての倫理観、情報処理、問題解決能力の習得に重点が置かれたカリキュラム、そして何よりも学問に打ち込める環境に魅了され、最終的に退職し学問に専念することを決意した。

 この決意の最大の理由は、学問に打ち込めることにある。私は、学部生時代その生活の大半を体育会の部活動に費やし、学問に専念する生活とは程遠かった。また、社会人となってからの仕事そのほかさまざまな面での日々勉強の生活の中、「学部生時代にもっと学んでおけば」とか「あの授業をしっかりと聞いていれば」と思うことが多々あった。そのため、仕事と学問の両立も検討したが、学問に打ち込める環境を選択した。

 会計研究科での生活は、専門職大学院ということもあり、授業料など経済的にはきつい面がある。社会人で蓄えた貯蓄も授業料で消えてしまう。しかし、それ以上に充実した日々を送れている。公認会計士などの資格試験だけでなく実務を意識した講義により、私が社会人で経験してきた業務の一つひとつに会計や法律の理論が結び付き、実務と理論の密接さを日々感じている。

 学部生時代は何気なく過ごしてしまったが、学問に打ち込める環境に再び自分がいることを本当に幸せだと感じている。会社を退職し再び進学することに理解を示し、バックアップしてくれる家族、そしてまた、この学ぶ環境を提供してくれる会計研究科に感謝したい。

(2006年11月2日掲載)

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First drafted 2006 November 2.