研究室探訪

松園相談室 開所中!
 戸山キャンパス33号館
 文学学術院教授 松園 伸 研究室


研究室を囲む書棚にも入りきらない本が山積みに
▲ 研究室を囲む書棚にも入りきらない本が山積みに
イギリスらしい色鮮やかなマーブル模様の古書の表紙
▲ イギリスらしい色鮮やかなマーブル模様の古書の表紙
先生と留学時代を共にしたクマのぬいぐるみ
▲ 先生と留学時代を共にしたクマのぬいぐるみ
書棚に飾られた数多くの外国からの絵葉書
▲ 書棚に飾られた数多くの外国からの絵葉書

 まず目に入ってくるのは、本の山! 専門はイギリス史だが、幅広い知識の持ち主の先生のもとには、イギリスのブルドックの歴史や、登山史などさまざまな分野に興味がある学生が集まってくる。そのため、変わったトピックの洋書も盛りだくさん!

  ピューリタン革命の議事録である360年前の本だって無造作に置かれている。「この本を手に入れるのは苦労したのよ。でもね、本は使ってこそ意味があるので、大切にしまっていても仕方ないでしょう」と先生。イギリス留学中に仲良くなった、古書専門店のクラークお爺さんに探してもらった貴重な一冊だ。「アポイントを取らないと開けてくれないような小さなお店でね。でも相談するとあらゆる人脈を駆使して探してくれるんですよ」。イギリスには、そうした味のある古書専門店が数多くあったという。「今は簡単にネットで本が手に入る時代でしょう。とても便利だけど、なんだか寂しいね」

  クマのぬいぐるみは、留学時代、肌身離さずもっていたもの。「僕はね留学時代、寮のカウンセラーって言われてたの。Home SickやLove Affairsまで、さまざまな相談にのりましたよ(笑)」と冗談っぽく語る。3年間の留学生活のうち、最初の年は語学の面でも、精神面でもつらい時期があった。その経験によって、同じ寮の学生の気持ちを理解することができたので、知らないうちに頼りにされる存在となっていたという。現在でも、留学の進路指導など熱心に多くの学生の相談にのっている。そのため、研究室には卒業後も訪れる学生が絶えない。書棚には、先生にお世話になった海外の研究者からのお礼の絵葉書が。どうやら先生を慕うのは学生だけではないようだ。

  国を問わず年齢を問わず、ずっと「人」に慕われ、頼りにされる松園先生。そんな先生のお人柄が伝わってくる研究室だった。

  この取材後、松園先生は、7月7日にオープンしたばかりの「国際コミュニティセンター」(International Community Center略称ICC、詳細は本紙1099号参照)のセンター長に就任された。ご自身留学生としてさまざまな経験を積んだ先生はこのセンターに大きな望みを抱いているようだ。これまでともすれば難しかった日本人学生と、すでに2,000人を超えた外国人留学生の交流の場としてICCが積極的に活用され、ワセダの一層の国際化を先生は切に望んでいる。

(2006年7月20日掲載)

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First drafted 2006 July 20.