現場レポート

“三芳村”という家
 ―三芳村里山づくり・有機農業体験実習(WAVOC主催プロジェクト)に参加して―


社会科学部2年 大藤 将太

村の人々と一緒に伐採作業
▲ 村の人々と一緒に伐採作業
参加者とともに(前列中央Vサインが筆者)
▲ 参加者とともに(前列中央Vサインが筆者)

 残念ながら、この「三芳村」という地名は、今はもうない。今年3月に7つの町村が合併し、千葉県南房総市と名称が変わったためだ。しかし、このプロジェクトの発足当初(2年前)から関わってきた僕たち参加者の胸には、「三芳村」の名が深く刻み込まれている。

  元々この村は、有機農業の先駆者的地域で、昔ながらの風景も数多く残されている。環境ボランティアの活動に興味を持ったことがきっかけで昨年初めて参加し、今回で3回目の活動となった。今はこのプロジェクトの学生リーダーを務めている。

  現地での作業は主に二つあり、一つは下草刈りや間伐などを通して、近くの里山を健全な状態にし、子どもたちの遊び場を作ること、もう一つは地元の有機農家のお宅に宿泊し、農作業をさせてもらうことである。

  例えば間伐作業の目的は、混み合った木々を剪定し伐採することで、他の樹木の生育を促すこと、すなわち林床に太陽光線を当て、下草が生育しやすい環境を作り、土壌の流出を防止することである。これは土砂災害防止の役割も果たす保育作業といえる。 里山での作業には自然との触れ合いがつきもの。人間が踏み入らなくなった荒れゆく里山を再生していくためには、その状態を放置せず、人間が山に踏み入ることが必要となるのだ。また、目的を常に意識して作業に取り組まないと、単に「楽しかった」だけで終わってしまう。意義ある活動にするためにもあらかじめ意識すべき点を明確にしておく必要がある。

  さらに、このプロジェクトの醍醐味は作業だけでなく、毎回宿泊先としてお世話になる元区長さんや、村の人々との交流にある。参加者と現地の人々がさまざまな語らいのできる機会は大変貴重で、日頃の疑問をぶつけ合う場になるこの時間はとても有意義なものだ。

  次回は8月26日から28日の日程で、前述の作業の他に小学生と遊んだり、彼らに読み聞かせをすることも予定している。興味を持った方はぜひご参加あれ!

  詳細情報は下記URL参照のこと。
【URL】http://www.waseda.jp/wavoc/project-top.htm

(2006年7月6日掲載)

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First drafted 2006 July 6.