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トランポリン 全日本トーナメント優勝
 中田 侑歩さん


中田 侑歩さん
なかた・ゆうほ
1985年群馬県生まれ。都立野津田高校卒業。スポーツ科学部3年。中村千秋ゼミ所属。趣味は映画・音楽鑑賞。本文中の「全日本トーナメント」では文部科学大臣賞も受賞。今年1月、全日本ダブルミニ選手権で優勝、2度目の最優秀選手賞を受賞。

 はにかんだ笑顔と謙虚な姿は、スポーツ選手独特の気の強さを微塵も感じさせない。本人も自覚するマイペースな性格は、試合会場でも発揮される。「順番が来て、招集がかかってものんびりしているので呼び出しの放送を流されたり(笑)」。トランポリン歴約15年。昨年11月に優勝した「全日本トーナメント」は小学生の時にも制したことのある思い出深い大会だ。「大きな大会での活躍から遠ざかっていたので嬉しい。自分では完璧とは言えなかった演技だったので、判定が出た時には驚きました」と、柔らかい表情を見せる。

  トランポリンは、沈む時にタイミングを合わせて跳べば、力を入れずに高く飛ぶことができる。最高到達地点は6メートルを超える。大会では18秒前後で10種目を続けて演技する。中学3年生で椎間板ヘルニアを患い、一度は競技生活から遠ざかったが、「トランポリンは私にとって生活の一部。もう一度優勝したい」と高校1年生で復帰、トランポリン部が新設されたばかりの母校で練習に励み、全日本選手権を目指した。

  トランポリンの競技人口が多い石川県で育ち、姉が教室に通ったことをきっかけに、幼稚園で初めて跳んだ。「個人」と「シンクロナイズドトランポリン」という2種類がある。「競技に対する気持ちの向かい方が違うんです。ふたりでする『シンクロ』では、相手がいるので失敗できないというプレッシャーはあるけれど、演技を合わせるために技の難易度を下げる分、やり易い。けど、どうせやるなら、『個人』で成績を伸ばしたい」。2年後の大学卒業で選手生活に区切りをつけるつもりだ。「優勝したいと思う時は誰にも負けないつもりでいるけれど、普段は決して競争心が旺盛なタイプではないんです。引退後もまた跳びたくなったら、その時やろうかと思って」

  所属するトランポリン同好会の監督である本学OB・森田先生との二人三脚。親子のような雰囲気さえ漂うふたりが今後目指すのは、10度目の全日本選手権出場と国際大会日本代表。おっとりとした雰囲気の中田さんにしか描けない空中の世界が存在する。

(2006年5月18日掲載)

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First drafted 2006 May 18.