現場レポート |
きなこもちと力持ち日本語研究教育センター 別科日本語専修課程
12月8日に、早稲田の大隈庭園で、餅つきのイベントが行われた。荒汐部屋の力士のみなさんが餅をついてくれ、われわれ別科生も力一杯ついた。快晴に恵まれた一日で、きなこをまぶしたお餅も、心づくしのけんちん汁もおいしくて、素晴らしいイベントだった。何人かの学生は力士に、まわし代わりにベルトを取って投げてもらっていた。なんてうらやましいのだろう。なかなかできない経験だ(笑)。僕は待っていたが、順番が回って来なかった。 餅を食べた後、力士のそう國来(そうこくらい)さんにインタビューに応じてもらった。彼は、中国内モンゴル自治区出身で、モンゴル相撲の地元チャンピオンだった。内モンゴルにいたとき、外モンゴル出身の朝青龍関が横綱になったというニュースを新聞で見た。それは、内モンゴル出身の彼に強い印象を与えた。そんな時、今の親方と現地で出会って、日本に来ることになったそうだ。 今は、流暢な日本語を操るそう國来さんだが、来日したばかりの頃は大変だったようだ。最初は日本語で「コンニチハ」しか言えなかったそうだ。また当時は、日本料理が口に合わず、ちゃんこ鍋もあまり好きではなかった。そのため、体力を維持することも難しかった。それに、内モンゴルと日本の気候が大分異なっているため、新しい気候に適応するのに苦労したそうだ。日本に来たのは7月で、内モンゴルにはない日本の夏の蒸し暑さにショックを受けたのだという(イタリアから来た筆者も完璧に同感!)。 次に、日本の相撲とモンゴル相撲の違いについて伺ってみた。日本の相撲とモンゴル相撲はかなり違うらしい。モンゴルでは相撲は普通草原のような場所で行われている。まわしを取って投げる人はいない。又、立ち合いも違う、など、詳しく教えてくれた。 実をいうと、筆者は、インタビューの前、力士と会うのが怖かった。しかし、予想に反して、そう國来さんは本当に和やかな人だった。彼には、近いうちに、ぜひ横綱になって活躍してもらいたい。 (2006年1月19日掲載) Copyright (C) 2006 Student Affairs Division, WASEDA University. All rights reserved.First drafted 2006 January 19. |