頑張れ☆早稲田スポーツ

「すべては王座のために」庭球部日本一への軌跡
 〜全日本大学対抗テニス王座決定試合@岐阜メモリアルセンター〜


人間科学部4年 庭球部主務 本間 義教

接戦を制した江戸(右)・前原組。この1勝が流れをつかんだ
接戦を制した江戸(右)・前原組。この1勝が流れをつかんだ
左が主将の江戸、右が筆者
左が主将の江戸、右が筆者

 「一本で取るぞ!」フェンスの後ろから雄たけびともとれる声援が前原(スポ科2年)の背中に飛んだ。次の瞬間、前原は両手を岐阜の空へ突き上げ喜びを爆発させた。日本一だ。私は、主将の江戸(社学4年)の試合が行なわれているベンチ内からその光景をとらえた。

  昨年の大学王座決定戦では、決勝戦で日本大学に3勝6敗で完敗した(※試合はダブルス3本、シングルス6本の計9本で争われる)。その翌日から土橋登志久監督(平成元年・教育卒)とともに王座奪還に向けて練習を積んできた。そのかいがあってか、予選の関東リーグでは5戦全勝で優勝し、第1シードとして今大会に乗り込んだ。

  初日の2回戦は地方校を圧倒した。翌15日(土)の準決勝の相手は本年度関西リーグ優勝校である関西学院大学。しかし午後からあいにくの雨で順延となる。翌16日(日)は快晴、選手は強い日差しの中、決勝戦へ向けて戦いに望み、6勝3敗で関西学院大学を破り、決勝へ進んだ。

  決勝当日の10月17日(月)、この日は偶然にも昨年の王座決勝戦と同日であり、相手は法政大学。ダブルスでは、No.2の酒井(人科4年)・成瀬(スポ科2年)組とNo.3の浅野(社学3年)・吉備(スポ科1年)組が競りつつもストレートで勝利した。No.1の江戸・前原組は、1stセットは簡単に取るものの、10分程度の雨の中断を境に流れは法政へ。しかし、勝負のファイナルセット、2人のコンビネーションが法政の陣形を崩し、見事勝利した。

  ダブルスを3−0で勝利し、シングルスへ最高の形で入ることができた。まずはNo.5の吉備が接戦の末に惜しくも1stセットを落とす。No.4の佐藤は逆に1stを取るも2ndは完全に法政ペース。ダブルスの試合が長引き1時間遅れで、No.6の前原がコートへ入り、法政を追い詰める。佐藤はファイナルセットで挽回し、辛くも勝利。その後、No.3の主将の江戸とともに私はベンチコーチとしてコートへ入る。吉備も調子を取り戻し、法政を追い上げる。その流れの中で前原にチャンピオンシップポイント(トーナメントの優勝を決めるマッチポイント)がきた。

  「一本で取るぞ!」そう聞こえた次の瞬間、前原のキレのよいスライスサーブが左へ曲がっていく。法政大学の石井主将は動けずその横をボールが通過した。早稲田の日本一は決まった。吉備、No.2の酒井、No.1の成瀬も勝ち、この時点で8勝0敗。早稲田の圧倒的な勝利だ。先に試合をしていた江戸は、結局負けてしまったが、最後の江戸の必死なプレーに観客は釘付けになっていた。

  この1年間、主務として王座優勝のためだけに努力してきた。1年時に優勝して以来、3年かけて王座奪還を目標にしてきた。その王座が昨年の準優勝からちょうど365日目の10月17日、早稲田に返ってきた。わが庭球部生活に一片の悔いなし!

(2005年10月27日掲載)

Copyright (C) 2005 Student Affairs Division, WASEDA University. All rights reserved.
First drafted 2005 October 27.