進路選択物語 |
楽しんで世界を広げたい2000年3月大学院商学研究科修了 湯 春慧
幼い頃、一緒に寝ていた祖母に、「おばあちゃん、何を考えているの」と尋ねたら、「過去のことよ。いろいろ思い出して気が付くと何時間も経っているの」と祖母は答えた。人生でそんなに多くのことが記憶に残るんだ! 私も世界を広げて豊かな人生を記憶に残したいと思った。 私は中国の地方都市に生まれ、より大きな世界を目指して、北京の大学に進学し、その後早稲田の大学院に留学した。学生時代には、天安門広場での建国記念セレモニーや国際見本市のアルバイトを経験したり、早稲田で多くの日本人の方と交流したりして、自分は以前より大きな舞台でこの世界と接していると感じていた。 就職を考え始めたのは大学院1年生の時だ。私にとって学校での勉強は目的ではなく、人生を切り開くための準備だった。「経済の生き物」といわれる企業は、生き残りをかけ、クリエイティブでダイナミックなことを行っているはずだと思い、公務員ではなく民間企業での就職を希望した。また、中国ではなく、日本で就職し、日本人が大多数を占める企業で成長することは、自身の国際性に一層、磨きをかけ、人生の可能性を広げることにつながると考えた。 就職活動を経て、最終的に3社から内定をいただいた。2社が日本企業で、1社が外資系企業だった。指導教授の宮澤永光先生に相談したところ、中途採用でも間口の広い外資系よりも新卒の採用をメインとする日本企業を薦めてくださった。新卒の学生にとって、人材育成に力を注ぐ日本企業はとても魅力的な職場であると現在でも感じており、指導教授には大変感謝している。 現在働いている味の素鰍最終的に選んだのは、私に中国関係以外の業務を担当させたいと言ってもらい、とても心ひかれたからだ。中国に限定される専門職ではなく幅広い仕事をすることにより、大きく成長したいと入社を決断した。 入社以来、知的財産センターで日本語と英語の契約書の作成、交渉を担当してきた。今はビジネスという学生時代よりもはるかに大きな舞台で、この世界と接している。 これからの人生は未知だが、より高い山に登って、さらなる広い世界にはばたく努力を続けていきたい。 (2005年10月20日掲載) Copyright (C) 2005 Student Affairs Division, WASEDA University. All rights reserved.First drafted 2005 October 20. |