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あ、地震だ! そんなとき、大学にいたら あなたはどうする?


 近年、地震対策を中心とした防災への関心が高まっている。ご存じだろうか? 南関東では、200〜300年間隔で発生するマグニチュード8クラスの大地震の間にも、マグニチュード7クラスの直下型地震が数回発生するといわれている。大都市直下で発生した場合、多大な被害が生じる可能性がある。地震対策は人ごとではない。

南関東で発生した地震 M6以上、1600年以降
▲(南関東で発生した地震 M6以上、1600年以降:出典「中央防災会議 首都直下地震対策専門調査会第1回資料」より)

 いつどこで発生するか分からない地震に対して、日ごろからの対策が必要なのは言うまでもない。特に、新宿区などの大都市圏内においては、交通機関は帰宅困難者(歩いて自宅に帰れない人)などで大混乱が予想される。そのため、地震発生の際は、まず、自分の身の安全確保を最優先し、最適な避難を行ってほしい。

  大学ではこれまで対策の一つとして、「大地震対応マニュアル」を各学部事務所にて配布し、災害に際しての学生の安全確保、避難誘導の方法などの対応策を講じてきた。今年はさらに、学生を交えた初の防災訓練を行う。訓練体験により、実際に地震が起きた場合、自分はどう行動するべきかを考えよう。いざというとき自分の身を守り、慌てずに行動できるようになるためにも、真剣に訓練に参加してもらいたい。

地震が発生した瞬間、あなたはどうすべきか?

 地震はいつ何時発生するかは、当然のことながら分からない。地震発生時に大学にいたとしたら、あなたはどう行動すべきか? いくつかのケースを想定し、対策をまとめてみたので参考にしてほしい。

ケース1 教室・研究室・食堂などの建物の中にいたとしたら…

  • 机の下にもぐるか、バック・衣類などで頭を覆い、ガラス・黒板・蛍光灯などの落下物から身を守る。
  • 窓や棚のように、ガラスが割れたり中のものが飛び出しそうな場所から離れる。
  • 余裕があれば、ドア付近にいる人は、ドアを開け出口の確保をする。
  • 実験中など火気使用時は、即座に火を消し、化学物質などから離れる。

ケース2 エレベーターに乗っていたとしたら…
 大学のすべてのエレベーターには、最寄階で停止し、自動的にドアが開く機能が備わっている。エレベーターから降り、安全な場所(火災が起きていない、落下物がない)で余震に備えて待機する。

ケース3 廊下や階段にいたとしたら…
 窓、照明などの落下物から離れ、頭や体をバッグや衣類などで覆い、その場に座り込み揺れがおさまるのを待つ。

(大地震対応マニュアルより一部抜粋)

揺れがいったんおさまった後は?

●慌てない!
 建物の安全、火災発生、負傷者がいるかなどの確認をし、火災の場合、負傷者がいる場合は、最寄りの事務所に連絡をし、自分の身が安全な範囲で初期消火、応急手当を行なう。

●自分が負傷した場合は?
 大声をあげて助けを求める。声が出ない状態であれば、何らかの手段で大きな音を出し、周囲の人に自分の存在を明らかにする。

●避難するかどうかの判断と行動
・室内、建物、火災の状況を確認
 →「安全」確認ができた→指示があるまで、その場を動かないようにする。
 →安全が確認できない→避難する。

※避難する際の注意点
 ・火災が起きている場合、避難する前に、タオルやハンカチで口を覆う。
 ・どのルートで避難すれば安全かを確認する。
 ・エレベーターは使わず、階段を使用する。
 ・押し合うなど周囲の人の安全を脅かさないように注意する。

(大地震対応マニュアルより一部抜粋)


大地震を想定した防災訓練実施概要

■実施日
 11月 9日(水)12:00〜(約30分間)
 西早稲田・戸山・大久保キャンパス
 11月10日(木)11:50〜(約1時間)所沢キャンパス
 ※当日の12:00(所沢キャンパスは11:50)に震度6弱の地震が発生することを想定。
■対  象 学生・教職員
■訓練内容 各キャンパス内の建物を特定し、その建物内にいる学生・教職員が一時避難場所や構内の空き地に避難する。
■体験会 訓練実施後、12:30より所沢を除く各キャンパスで防災実地体験会を実施する予定。
 消防署・新宿区の防災担当者も迎え、地震発生後の手順の確認、地震体験車での震度6以上の体験、煙ハウスでの火災発生時の煙の体験、消火器の使い方の実習などを行う予定。
 西早稲田キャンパスの学生は大隈講堂前、戸山キャンパスの学生は記念会堂前、大久保キャンパスの学生は中庭へ集合。
※防災訓練当日の午前中に、各キャンパスに「大地震対応マニュアル(学生用)」を設置するので入手して防災訓練に臨んでほしい。なお、「大地震対応マニュアル(学生用)」はWaseda-netポータル左側メニュー(「学生生活」→「安全・衛生」をクリック)からも閲覧が可能。

避難対象建物・避難先

地震対策のあれこれ

地震発生から避難までの流れ
▲ 『大地震対応マニュアル』より

 地震が発生してからでは遅い! 慌てずに冷静に行動するためにも、事前の予備知識は必須である。11月の防災訓練を受ける前に、基本的な地震対策のポイントを学んでおこう。

★ポイント1 地震発生から避難までの流れ

 地震発生時の最大のポイントは、いかに自分の身を守るかである。まずは自分の居場所が安全かどうかを確認し、慌てずに冷静に行動してほしい。

★ポイント2 避難場所はどこ?

 広く、火災の恐れがない場所に避難しよう。混乱により2次災害に遭う危険性が高いので身勝手な行動は慎みたい。
※ ここに掲載した避難場所はあくまでも一例であり、地震発生の時点で、各自が居る場所から最も安全と考えられる場所へ避難するなど、臨機応変に行動しよう。


避難場所一覧

※ 「所沢」、「本庄」、「川口」は大地震対応マニュアル【学生用】〔第2版〕から変更となっているので注意してほしい。
注1) 一時(いっとき)避難場所は一時的な集合場所、広域避難場所は大規模な火災などが起きた場合に避難する場所。
注2) 地区内残留地区は、震災時、火災の延焼の危険性が少なく広域的な避難を行う必要がない地区。地区内残留地区は、都心部の繁華街に設定されていることが多く、むやみに避難を行うと混雑に巻き込まれる可能性があるため、建物内で待機すること。
注3) 川口市では一次避難場所という名称が使われている。
注4) 2005年3月31日現在、行政による避難所の指定がないため、立地条件を考慮し、学研都市内の広場・駐車場等に避難すること。

★ポイント3 帰宅するか・学校に残るか?

■円内は新宿区を中心とした20kmエリア

『新宿区における帰宅困難者対策報告書』より

 あなたの自宅はキャンパスから20km以内?
   →YES→帰宅
   →NO→避難所
 帰宅の目安は自宅がキャンパスから20km以内であるかどうか。ただし、そのときの状況に応じて臨機応変に決めよう。交通機関のまひなどにより、歩いての帰宅が不可能な多数の「帰宅困難者」がでることが予想される。帰宅する際は、避難者が駅・幹線道路に集中するため、地震後数時間おいてから徒歩で帰宅する。
 日ごろから徒歩での帰宅経路を複数想定しておこう。

★ポイント4 安否の連絡はどうすれば?

 地震が発生した際、安否の確認や見舞、問い合わせなど電話が被災地に集中し、電話がつながりづらい状況になる。そんな時は、NTT災害用伝言ダイヤル「171」を利用しよう。

 また、携帯電話各社の災害用伝言板サービスなどの利用も可能だ。災害時の安否確認方法をあらかじめ、家族・友達間などで決めておくと、いざという時に役立つ。

災害用伝言ダイヤルの使い方

  • 自分の情報を相手に伝えたいとき→ 「171」+「1」+「自分のTEL」+「自分のメッセージ録音(30秒以内)」
     ※暗証番号がある場合→ 「171」+「3」+「4ケタの暗証番号」+「自分のTEL」+「自分のメッセージ録音」
  • 相手の情報を聞きたいとき→ 「171」+「2」+「相手のTEL」+「相手のメッセージ再生」
     ※暗証番号がある場合→ 「171」+「4」+「4ケタの暗証番号」+「相手のTEL」+「相手のメッセージ再生」

携帯電話による情報登録

■ NTTドコモ 「iモード災害用伝言板」
 大規模災害が発生した場合、「iMenu」トップに「災害用伝言板」が追加され、利用が可能となる。
 (「災害用伝言板」利用方法は、http://www.nttdocomo.co.jp/info/disaster/index.htmlを参照)
■au「災害用伝言板」
 EZwebトップメニューから[災害用伝言板]を選択。
 (「災害用伝言板」利用方法はhttp://www.au.kddi.com/notice/dengon/index.html を参照)
■Vodafone「災害用伝言板」
 Vodafone live!のトップから「災害用伝言板」を選択。
 (「災害用伝言板」利用方法はhttp://www.vodafone.jp/scripts/japanese/information/saigai/index.jspを参照)
※ 安否情報の登録ができるのは「被災地等登録可能エリアにいるiモード携帯電話やEZweb携帯電話、Vodafone live!対応携帯電話それぞれの利用者」が対象となる。

(2005年10月20日掲載)

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First drafted 2005 October 20.