わせだかいわい |
食堂「ライフ」ご主人 飯田 敬三さん
食堂「ライフ」ご主人 飯田 敬三さん ライフ特製、肉丼の「大盛」のボリュームに目を見張った。右の写真、左の丼でさえライフでは「小盛」。右のこぼれんばかりの「大盛」はなんと6人前! 器はそばどんぶり。「私の爺さん婆さんの時代から早稲田の学生は宝だって教わってきてるんだよ。これだけいっぱい食べれば、学生が満足できるだろうって思ってね。でも原価をかけすぎてるから、こればっか出たらつぶれるよ」と強面(失礼!)のご主人が気さくに話に応じてくれる。大盛は、ただ器に盛るだけでは崩れてしまうので、ご飯と器との隙間にも甘辛の豚肉と玉ねぎを差し込む。家庭的な懐かしい味だから、どんどん食が進む。肉丼と並んで人気メニューのしょうが焼き定食は、箸ではなくナイフとフォークで食べる。「早稲田の学生は、これからきちんとした所で食事する機会も多いと思ってね。ウチの肉厚で切りにくい肉で練習してれば、将来、柔らかい肉に苦労しなくていいからね」。油ものを食べたら生野菜も食べなきゃ、とキャベツもたっぷり。とことん、学生思いのご主人である。 ご主人の敬三さんは生粋の早稲田育ち。この地でお店を構える4代目。生家は羽織、袴を売る呉服屋だったが、ご主人は喫茶店を経て食事処を経営して41年になる。「早稲田大学とともに歩む人生ですよ。私の祖母はね、大隈重信さんに遊んでもらったこともあったんだよ。金儲けしようなんて思ってないからさ、その日の酒代くらい稼げればいい。昔の馴染みの学生は、食べにくるだけじゃなくて交流があった。ここで寝泊りする学生たちもいてね、ここから授業へ出かけていった。一緒に酒を飲んだり。ウチで結婚式挙げた学生が3組もいるんだよ。そういう付き合いができるのが嬉しくてね」と目を細める。最近の学生は、遠慮しがちでなかなか打ち解けて話ができないのが残念だそうだ。取材に伺った時に、ちょうど食事に来ていた学生ですべての席が埋まった。昼下がりの和やかな雰囲気の中、皆がご主人の話に自然と聞き入る。奥さんの明美さんは「こんな風に昔は語り合っていたのよ。ライフってもうひとつの学校なのよ」と懐かしそうだ。 (2005年6月23日掲載) Copyright (C) 2005 Student Affairs Division, WASEDA University. All rights reserved.First drafted 2005 June 23. |