学び ふたたび |
「生活者」としての自分を磨く公共経営研究科2年 坪田 哲司
1998年、神戸大学経営学部卒業と同時に大手外資会計事務所系コンサルティングファームへ入社。約5年間、複数企業のERP(統合パッケージソフトウェア)導入プロジェクトに参画。2003年同社退社後、ボランティア活動等を経て、2004年公共経営研究科入学。同年大手総合商社系経営コンサルティング会社に入り、現在まで大学院での研究活動と実社会での活動の両立を目指してきた。 私が再び大学院で学びたいと考えたきっかけは、学部卒業後企業に就職し、日々の業務に没頭しているうちに、いかに学部生時代に抱いていた問題意識が希薄だったのかを認識したことだ。就職して5年が経ち、社会人としてのキャリアを積み、社会の現場で得た知識と経験を整理し、次のキャリアにつなげていきたいと考えていたところ、公共経営研究科の存在を知り、学業と仕事との両立ができるカリキュラムだったこともあり、出願した。 昨年度は主に昼間は仕事、夜間・土曜日は大学院という生活サイクルを送った。想像以上にハードな日々だった。自分が決めた進路なのだから、決して言い訳はしたくない。自分で稼ぎ、貯めた給料による自己投資。決して無駄にはしたくない。仕事も大学院も真剣勝負を目標に全力で取り組む日々だった。 しかし、学部時代と異なる「学び」の意味を見出せたことは私にとって大きな収穫であった。一つ目は、実社会での経験と理論とは密接に関係していることにあらためて気付いたこと、そして二つ目は、この年になって再び学問に打ち込めるのは、周囲の人々の理解があってこそという事実であり、彼らに対する感謝の念を持ちながら日々研究に取り組んでいることである。 今年度の私の目標は二つある。一つ目は修士論文完成に向けての取り組み。私の研究におけるキーワードは「生活者」と「自立」である。「公共」というと、政治や行政に限定した言葉に思えるが、私は、私たち個々人や企業・NPO等、諸々のプレイヤーこそが公共の主役であると考えている。この考えを基に、教員諸氏の指導、研究科学生との議論、そして現場での調査を通じて、「生活者」がどのように社会に関係していくかを検証したいと思う。二つ目は研究科を基盤とした人的ネットワークの構築。専門職大学院の存在意義は、実社会との関係性にあると考える。本研究科は今春2期生を輩出したまだ若い研究科であるが、教員諸氏、在学生、修了生による密なネットワークを構築し、実社会に有益な研究成果を発信できる機関として発展するべく、私も貢献していきたいと思う。 (2005年6月9日掲載) Copyright (C) 2005 Student Affairs Division, WASEDA University. All rights reserved.First drafted 2005 June 9. |