現場レポート

職人の居るところ


社会科学部3年 栗原 智

『職人の居るところ』
佐藤ゼミ職人班の活動の集大成!
取材の様子
メンバーの伊藤俊輔さん(社学3年、左)による彫金師の和泉弘さん(右)取材の様子

 『職人の居るところ〜23人の取材からみえたまちとひと〜』。先日出版となった僕ら佐藤洋一ゼミ職人班が作った本の題名だ。約1年半にわたった取材、執筆など文字どおり手探りでの活動がようやく形になった。

  佐藤ゼミは、都市計画を扱うゼミだ。僕らの合言葉は「都市は偉大なコンテンツ」。研究対象はまちの中にある、まちに出れば何かある、これが僕らの研究姿勢だ。だから、「職人に取材をしてみたら面白いんじゃないの?」という佐藤先生の呼びかけに応じて、佐藤ゼミ職人班が作られたのも自然な流れだった。当初は2003年度後期のみで終了する予定の活動であったが、台東区の支援もあり、本としてまとめられることになった。

  本の内容は、台東区を中心に伝統工芸などに携わる職人が、仕事や暮らしについて語った取材記風のもの。この本をとおして浮かび上がるのは、ごく普通の生活者としての職人、そしてそれを取り囲むまちそのものである。

  取材の日はいつも緊張していた。なんといっても「職人」に取材をするのだ。緊張しない方がどうかしている。「頑固で無口」、そういうイメージにすっかりとらわれていた。しかし、そのイメージは当の職人たちによって覆されていく。振り返ると話題は本当にさまざまだった。漫画の話ばかりする職人さんもいらっしゃったくらいだ。そしてそこには生活者としての「職人」の姿があった。僕らは「職人」という言葉から連想していた「頑固で無口」という先入観から解放されていったのだ。

  この本は職人たちと、僕らのやりとりを包み隠さず収録している。そしてその裏側から、この台東区という地域がもつ奥深さにも目がいくようなつくりになっている(はず)。手にとって少しでも見ていただければ幸いである。

  最後に。このような機会を与えてくださった佐藤先生、また快く取材に応じてくださった職人の皆さんに、佐藤ゼミ職人班一同、心より感謝を申し上げたい。

【URL】http://www.step21.jp/allabout/book/allabout_book_sato_shokunin.html

(2005年4月21日掲載)

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First drafted 2005 April 21.