現場レポート

早稲田の杜こそアントレプレナー輩出の真のインキュベーター


アジア太平洋研究科(早稲田大学ビジネススクール)国際経営学専攻修士課程2年 伊藤 望


起業体験と今後の抱負を熱く語る尹さん

シンポジウムの様子

 早稲田ビジネススクール・レビュー創刊記念シンポジウム「ビジョナリー・アントレプレナーシップの時代〜早稲田大学ビジネススクール(通称WBS)出身若手経営者が語る新規事業コンセプト創造の秘訣〜」は、2月7日に100人を超える参加者の中で盛況に行われた。

  東出浩教助教授の基調講演に続き、WBS教授陣と若手経営者とのパネルディスカッションが行われた。特に、尹昌来氏(中国天正創智有限公司)のコメントが印象的であった。尹氏は日本の商社で活躍していたが、あるとき、現状に一切不満がない自分に疑問を持つようになった。そして本学OB乙武洋匡氏著「五体不満足」を読み不満がない≠満足≠ナあることに気付き、本当のやりがいを見つけるために商社を退職、WBSに入学、起業に至った。尹氏の日中交流の架け橋になるという強い信念と、自己実現のために組織を飛び出し、自分で新しい活躍の場を創り、そこにやりがいを求めるアントレプレナーの気持ちに共感を覚えた。

  かくいう私も、本学商学部卒業後、17年勤めた外資系企業を退職し早稲田の杜に戻ってきたのであるが、3月3日にWBSの仲間と「十八番屋(おはこや)」という、やりがい≠キーワードに世界の人々が持つ十八番(特技や得意な趣味)で創作する作品をインターネットで世界へ紹介するビジネスをはじめた。まず「和の輪」(http://www.wa-wa.jp/)という日本(和)の文化・芸術の輪を世界へ拡げるサイトを4月末に立ち上げる予定である。 ただ起業するのであれば、誰にでもできる時代を迎えつつある。しかし、企業の存在意義を内外に示唆するビジョンを持つビジョナリー・アントレプレナーシップ≠学ぶとなると場所は限られ、WBSは最適だ。そして早稲田の杜こそが多くのアントレプレナーを世界へ輩出するインキュベーターの役割を担っていることをあらためて実感した。

(2005年4月14日掲載)

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First drafted 2005 April 14.