こんな授業! どんなゼミ? |
テーマカレッジ グローバルリテラシー演習
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ビデオ会議の様子
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スポーツ科学部1年 佐藤 潤一
現在、「国際化」という言葉は既に目新しいものではなくなっている。しかし、一体どれだけの数の学生が他国の人と真剣に意見を交わした経験を持っているだろうか。他国の人と意見を交換し、理解することは「国際化」の第一歩ではなかろうか。「グローバルリテラシー演習」の授業で、私たちは韓国の高麗大学の学生との意見のぶつけ合いをとおして「国際人」への階段を上っている。
今年度の「グローバルリテラシー演習」のクラスは理工学部を除く全学部の学生、他大学の学生、日本人のTAの方に加え、ドイツや台湾の国籍を持つTAの方、合計約30人で構成されている。そして、この多種多彩な集団をまとめあげるのは教育・総合科学学術院非常勤講師の大和田和治先生である。
授業の中心は、ビデオ会議システムを用いて韓国の学生と英語でさまざまな問題に対してディスカッションをすることであるが、他にBBSやチャットで意見を交わすなど多岐にわたっている。また、授業は教室だけにとどまらず、実際に韓国へ飛び、学会で発表をしたり、高麗大学の学生と実際に会ったりもする。さらには高田馬場駅周辺の居酒屋でも授業は展開される。
授業は刺激に満ちている。韓国の学生の英語能力は大変高く、皆、明確に自分の意見を持っている。また価値観の違いを感じ取ることもできる。そしてクラスの日本の学生も皆意識が高く素晴らしい学生ばかりであり、非常に仲がいい。さらに厳しい発音指導をするなど、授業中は鬼と化す大和田先生であるが、厳しい中にも、やさしさがあり、先生の懐の広さは計り知れない。
私はこの授業をとって本当に良かったと思っている。素晴らしい仲間に出会え、自分の視野を広げ、自分の人生観さえも変えることができたからだ。興味を持った方はぜひこの「グローバルリテラシー演習」の授業にチャレンジしてみてほしい。この授業で得ることのできる貴重な体験は、きっと一生の宝物になるはずである。
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後列左端が大和田先生、中列右から3人目が筆者。
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(2005年1月20日掲載)
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河野 勝ゼミ
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河野ゼミの皆さん。前列左端が筆者。
さて、河野先生はどこに?(答えはこのページの右下) |
(2005年1月13日掲載)
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オープン教育センター
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受講生による受講生のための冊子『カッセイカ』
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長野県栄村でのフィールドワークの様子
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1期生 政治経済学部2年 永尾 理恵子
2期生 政治経済学部2年 成瀬 雄亮
昨年度から始まった「市区町村の挑戦」。いま、早稲田の中で最先端を走る講義の一つである。そして、ぜひ、授業の枠を飛び出して面白い展開を繰り広げる受講生の動きに注目してほしい。
三位一体改革、市町村合併、自律システムの確立…、時代は地方分権に向けて動き出している。まさに今後は「地域」の時代。そんな改革の真っ只中、市区町村はどんな地域を目指し、何に苦悩しているのか。新たな価値の創造に全力を注いでいらっしゃる全国の首長をゲストにお呼びし、学生の質問を通じて新しい地方自治の在り方をともに考えていく。この講座は受講生が改革の風を肌で感じることができる、まさに画期的な授業である。
そればかりではない。注目すべきは、受講生から選ばれた学生スタッフが授業構成に携わっていることである。学生スタッフは、首長の選定、テーマの考案、司会進行役の分担など、カリキュラム作成の段階から主体的に参加する。つまり従来の大学の講義とは違い、学生と担当教員の間の対話を通じて授業が組み立てられていく。
さらに、学習は教室の中にとどまらない。昨年度の1期生は2期生とともに、ゲストにお呼びした自治体を夏休みを利用して実際に訪れている。長野県栄村、新潟県津南町、北海道ニセコ町、高知県梼原町…。そして、院生を含め大学〜自治体の新たなネットワークを作るべく、1期生と2期生が力を合わせて受講生のために自主的な冊子を作成し、配布しているのである。ゼミでもないのに交流会が盛んで、もぐりが多いことも特徴に挙げられよう。
講義を生かすも殺すも自分次第。授業で学び現場で体験したことは、自分の足元から考えそこから行動するためにある。「市区町村の挑戦」は新たな社会の創造へ向けた私たちの挑戦でもあり、同時に新しい講義の在り方を提示する革新的な授業なのである。
(2004年12月16日掲載)
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青山 南教授「文芸研究IB」
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青山先生の指導により「言葉の不思議」の世界に誘われる
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課題図書に取り組む筆者
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第一文学部2年 平尾 寿美子
第一文学部文芸専修の2年生が必修科目として一つ選択する講義が「文芸研究IA〜IC」だ。文芸専修というだけあって、必修といっても内容はそれぞれ多岐にわたる。青山南文学部教授のゼミはその中の「文芸研究IB」で、誰しも子どものころに一度は手にしたことがあるのではないだろうか、という『不思議の国のアリス』を、原書と読み比べながら15種類にわたる日本語翻訳版を作者・出版社ごとに比較するというもの。翻訳の違いから言葉あそびの不思議や奥深さに接するのだ。
ご自身も翻訳家である青山先生が、淡々と、ひょうひょうと穏やかな声で原文と各日本語訳を読み、先生と学生が対話しながら各翻訳本を比べていく。
例えば、英語でsole(靴底・シタビラメ)とeel(ウナギ)がダジャレとしてかけ≠轤黷トいても日本語ではヒラメとウナギはかけ≠轤黷ネい。そこでどうするか。各翻訳者たちはここをどのように訳し、処理しているのか、それを15冊の翻訳本をとおして探っていくのだ。そうして読んでいるうちに、各翻訳者の癖や独特のリズムに気が付いてくる。美しい「かけことば」や、七五調の持つ美しさを見逃してはいけない、そんな気持ちにさせるゼミだ。
分かってくるのは、「普通に読んでいたら気付かなかったこと、言葉の持つ広さと可能性」だ。同じ2種類の翻訳があっても、Aはこっちが好きだといい、Bはあちらが良いという、そういったことが可能な世界なのだ。翻訳から読み取る不思議は、言葉の遣い方の違いだけでなく、感性の違いをも示している。
日本語訳本として挙げられた15冊の本の中には、カラーの挿絵が綺麗な、A4近くの大判のものもある。「子ども向けの本」と思って見ないで、本屋で一回、手にとってじっくり見てみられることをお勧めする。新たな世界が開けるかもしれない。
(2004年12月9日掲載)
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オープン教育センター「中国ビジネス実践」
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いざ、出勤! 右端が筆者
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中国の人材派遣会社でのプレゼンの様子
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政治経済学部5年 渡辺 崇之
「中国ビジネス実践」は、中国現地企業でのインターンシップを通じて、経済成長著しい中国経済の最前線を体験できることが特徴だ。ビジネス体験をとおし、日本と中国のビジネス文化の違い、国際ビジネスに必要な能力や実践的な中国語を学び取ることができる。
前期の集中的な中国語強化を経て、夏休みの3週間を利用して中国本土でインターンシップを行ってきた。今年は中国三大都市の一つ、首都北京での研修だ。学生それぞれが実際に派遣される企業は、人材会社、出版社、旅行会社、文化施設、法律事務所。担当の楊達文学部教授のご尽力のおかげでインターンシップが成り立っている。研修内容は、営業、事業企画、営業事務などさまざまだ。例えば営業では、第一線の営業マンとして現地の企業に対して実際に営業活動を行う。会社の看板を背負っての真剣勝負を通じて、中国のビジネス文化について理解を深めることができる。現地企業のビジネスマンとの交流は、将来、国際ビジネスに従事した場合のイメージを作ることにも役立つ。私は旅行会社で企画提案をしたが、最前線で働く中国ビジネスパーソンの能力の高さに驚き、自らの学習意欲も高まった。
当然、現地企業で日常的に使われているのは中国語だ。電話に中国語で出ることはもちろん、仕事に関するやりとりや書類も中国語。最初はその雰囲気に面食らうが、研修期間の後半になると耳慣れて、ビジネス中国語が口をついて出てくるようになる。
年9%以上の急速な経済成長を続ける中国は、日本企業にとって経営上重要な地域となっている。日本企業が次々と中国に進出する中、将来皆さんが社会に出たときに中国とかかわる機会は何度かあるのではないだろうか? 2008年の北京オリンピック、2010年の上海万博という大きなビジネスチャンスに向けて、皆さんも中国ビジネスに挑戦してみてはどうだろうか?
(2004年12月2日掲載)
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米倉 明教授「民法III」 〜ロースクールの実態!〜
法務研究科1年 井伊 隆彰 法務研究科では、1年次に必修科目として民法のクラスが4つある。その中で、民法IIIでは担保制度を学ぶことになる。 法務研究科の講義は、学生の綿密な予習が前提となって行われる。もちろん民法IIIの講義もその例外ではない。毎回の講義では、あらかじめ判例が1つか2つ指定される。それらの判例を理解する上で前提となる基本書の範囲も指示されるので、まずそれを読むことからスタートする。その後判例を読み解き、調査官解説をはじめいくつかの評釈と論文も読んで講義に参加することになる。 しかし、判例を読み解くという作業は容易ではない。裁判所の認定事実を読み解き、原告被告双方の主張を整理し、第一審から最高裁までの判決を分析する。その上でその判決を支持するか否か、問題点はどこにあるのかなどを自分で考えなければならない。私もその一人なのだが、ロースクールで初めて法律を学ぶ者にとって判例の文章は本当に読みづらい。最初の頃はいくら読んでも内容が整理できず大変だった。 講義が始まれば、米倉先生から質問の矢の嵐となる。当然予習していなければその質問には答えられない。いつ自分が質問されるかもしれないという緊張感が教室を支配する。そして、常に頭を働かせていなければならないので、たとえ念入りな予習のため徹夜明けの疲れた頭だとしても集中力を切らすことはできない。ハードではあるが、これから法律家になる者にとって当然に要求されることなのだ。 米倉先生が語られる判例に対する評価はとても興味深い。予習の時には見えてこなかった事柄が次々に指摘される。裁判所による判例の問題点だけではなく、原告被告双方の弁護士の主張についても言及される。こうした指摘は、将来、法律家となって事件に取り組むときにとても役立つはずだ。まさに法務研究科ならではの実務家養成を意識した講義なのだ。 (2004年11月25日掲載) Copyright (C) Student Affairs Division, WASEDA University. 2004 All rights reserved.First drafted 2004 November 25. |
オープン教育センター 日本レコード協会寄付講座 「コンテンツ・ビジネスと著作権」 〜コンテンツ業界の現場を知る〜
政治経済学部4年 淵本 雅子 「冬のソナタ」や「シュリ」の大ブレークに見られるように、アジアの映画、音楽、ドラマ等のコンテンツが成長している反面、日本のそれは伸び悩んでいる。例えば音楽業界では、CDの売り上げが伸び悩み、ミリオンセラーも難しくなってきている。そのような中、この「コンテンツ・ビジネスと著作権」は、著作権という側面から、現場の最前線で働く人々の生の声を聞ける貴重な授業である。 この授業は日本レコード協会(JASRAC)の寄付講座である。私はこの授業で、JASRACが音楽業界において、著作権使用料等の規定を作る、不正コピー禁止の啓発を行うといった役割を果たしていることを初めて知った。現在の日本のCD製作過程には、アーティスト、プロダクション、レコード会社、音楽出版者の間に著作権の複雑な権利関係が存在する。その上、最近では「着うた」に代表されるように、ネット配信によって利便性が上がる一方、不正コピーやファイル交換等の問題が新たに発生している。こういったことを現場の人々の本音や諸事情と共に学ぶことができる。 特に興味深かったのは、シンガーソングライターの小室等さんのお話である。当初私は、申し訳ないが、小室さんをよく存じあげていなかった。が、授業で、小室さんがドラマ「木枯らし紋次郎」の主題歌「だれかが風の中で」の作曲者だと知り、こんなに有名な曲を作曲した方が目の前で気さくに話されていることに感動した。この授業で大変印象に残った言葉がある。それは、「昔からあった音楽の影響を受けず、本当のオリジナリティーをもっているものはないのじゃないか? 完全にオリジナルな曲を作曲しているとは、僕は思っていない」という言葉である。著作権でアーティストの権利を保護することは必要だが、オリジナルのものをつくる難しさも知った瞬間だった。 この授業は、来年度も開講されるそうだ。音楽業界に就職を考えている人にぜひお薦めしたい。 (2004年11月18日掲載) Copyright (C) Student Affairs Division, WASEDA University. 2004 All rights reserved.First drafted 2004 November 18. |
小西和久助教授
「The Economist, the Asian Wall Street Journal で読む2004年の世界経済とビジネス」
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豊富な知識で学生の理解を助ける小西先生
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授業の様子。頭を突き合わせ、ただひたすら読む。左列奥、小西先生の左隣が筆者。
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政治経済学部4年 和泉 好信
この演習は The Economist 等、経済誌の長文記事を90分間ひたすら読み進め、内容を詳しく理解していくというシンプルな授業スタイルを取っている。記事はアジア、ヨーロッパ、アメリカを中心にその時々に国際社会で注目を浴びている経済問題を取り上げたものが多い。中には国際的な企業や注目されるビジネス分野の最新動向をレポートしたものもある。
ところで、皆さんは The Economist という雑誌をご存じだろうか? 聞いたことはあっても実際に手にとって中身を覗いたことのある学生は少ないのではないだろうか。
この雑誌はいろんな意味で「過激」である。皮肉たっぷりの強烈な批判や斬新な捉え方をした視点などがガンガン盛り込まれている。授業ではこうした切れ味の鋭い記事に対して、内容理解はもちろんそれらの問題が生まれた背景や記事が書かれた意図についても考えていく(でもご安心を。その際に政治経済学部助教授小西和久先生から分かりやすい解説がきっちり入る)。
前期にはこれまでに、中国、韓国との連携を深める日本の製造業の新たな動きや今後の課題について考察した記事や、こうした経済面での連携を後押しする外交の動きを分析した記事などを見てきた。
小西先生は実社会で通用する英語力を身に付けるには、まず質の高い「生きた英語」をしっかり読みこなす読解力が不可欠だとおっしゃる。これは数年前までビジネスマンとして世界を股にかけて実務に携わっていた先生ご自身の経験を踏まえた上でのセリフだろう。授業中の解説に際してもご自身の海外での経験を語ってくださることがあるが、とても興味深い話題が多い。
記事の内容をきっちり理解するのは本当に難しいが、あまり構える必要はない。まずは記事に対して自分なりの好奇心を持つことから始めてもいいと思う。それをうまく手助けしてくれる“取っ付きやすさ”がこの授業にはあるように感じる。
(2004年11月11日掲載)
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理工学部 小林哲則・森島繁生教授コーディネート
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この日の講師は理工学部非常勤講師の金子 格先生
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大教室が満席の人気講座。 左列前から2番目が筆者
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人間科学部2年 佐藤 喬
「コナミと早稲田大学、産学提携アライアンスを締結」。 多少なりともゲームに興味を持つ早大生にとって、今年2月に発表された早大―コナミ間の提携は衝撃的だったに違いない。なにしろ、身近なゲームについての、しかも誰もが知るあのコナミと早大との提携なのだ。しかし同時に、「産学提携アライアンス」の文字に、なにか仰々しさを感じたかもしれない。この巨大な動きに、一体どう関わればいいのか。あなたは一学生、一ゲーム愛好者に過ぎず、また理工学部生でなければ、要素技術についてもちんぷんかんぷんかもしれないのだ。
「インタラクティブ・エンタテインメント」は、上記の提携の一環としてのオープン教育センター設置科目だ。講義では、基本的にゲストスピーカーを招き、要素技術の解説を聞くことになっている。解説はさほど難しくはない。
むしろ講義の本質は、ゲスト、すなわち現場の人間による、溢れる実感にあるように思う。ゲストは開発者に限らず、ゲーム業界に直接はかかわらない人など実にさまざまだ。しかし皆、実に楽しそうである点は変わらない。お祭りに参加しているようにもみえる。実際、最新技術を巻き込む巨大芸術産業となったゲームは、お祭りなのかもしれない。
そして講義の全体をとおして強く感じられたことのもう一つは、ゲームという表現分野がいかに若いかということだ。この講義からは、その技術的発展性がほとんど無限にあるようにみえる。さらに、技術とゲームとの関わりや、芸術としてのゲームの分析など、非技術的、いわば文系の研究は、まだ始まってすらない、といってよい。しかしゲームが単なる技術の集成ではなく、芸術、文化である以上、その研究が技術的なものにとどまってよい理由はない。この講義が、技術の解説を中心としているにもかかわらず、オープン教育センター設置科目である意味はここにあるのだろう。
このお祭りは目の前にあり、すべての人間の参加を待っている。この講義はその事実を示し、我々に入場券を与えてくれるものだ。
(2004年11月4日掲載)
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オープン教育センター「ロッキー山脈の大自然:地質・生態・進化」
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政治経済学部2年 小林 拓弘
現在、地球環境問題は広く議論され、また研究されている。しかしそのような状況の中で、地球形成46億年の大変動に精通している人間は案外少ないのではないか。私も政治経済学部長谷川眞理子ゼミで環境問題を学んでいる一人だが、これまでを振り返ると、経済的・政治的に、つまり観念的に環境問題を考えるだけで、自然や地球そのものについてはほとんど知識がなかったというのが正直なところだ。この傾向は私だけではなく、社会的傾向でもあるといっても差し支えないように思える。たとえ今の環境問題と直接的な因果関係はないとしても、どうして地球そのものの理解なしに地球環境問題を語れるだろうか。
ロッキー山脈では、地球が46億年かけて「成長」してきたことを皮膚感覚で感じることができる。Bighorn Mt.を眺めれば大山脈形成の仕組みが分かり、Wind River Rangeでは25億年前の物質生産の様子をうかがうことができる。また40億年前の鉱物の証拠がBeartooth Mt.から報告されており、Yellowstoneでは現在の代表的生物の起源である古細菌が92度の熱水噴出口に生息している。ロッキーは地球のさまざまなことをわれわれに教えてくれる。
そういった地球理解を求めるときに科学的アプローチは必須である。地球の美しい風景を詩的に鑑賞するだけでなく、科学的に観る目を持つことを忘れてはならないということが、教育学部小笠原義秀教授、長谷川教授のメッセージであったのだろう。
ロッキー山脈でのある積雪の晩、眩しいような月明かりのもと、学生3人で星空を眺めていた。視界いっぱいにギリシャ神話の世界がひろがり、赤い目玉のさそりが巨人オリオンを追いかけ、鷲が翼をひろげるそばで流れ星が飛び交う。その美しい夜空に見とれていると、横で一人がつぶやいた。
「50年後のフィールドトリップは月の地質調査かもしれない」
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中央左寄り 帽子にミトンが長谷川先生、前列左端が筆者。
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(2004年10月28日掲載)
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オープン教育センター「体操競技」 〜縦回転しませんか?〜
政治経済学部1年 木藤 直樹 私はこの夏、テレビの前で涙を流した。アテネオリンピック体操男子団体、最終種目鉄棒。得点が横一線に並んでいたルーマニア、アメリカを突き放すような冨田の伸身新月面宙返りの着地で優勝をつかんだ日本。「体操王国日本」の新しい歴史の幕開けの瞬間に私は震えた。本当に、本当におめでとう! かくいう私も、体操の授業を受けている。「体操競技TA」は、戸山キャンパスの記念会堂の裏にある第二体育館で行われる。受講生は20人強。男女の比率はほぼ同じだ。 授業は、念入りな準備体操、柔軟から始まる。そして驚くことにそれだけで授業の半分近くが終わる。そして残りの時間を使って週ごとに教えてもらえる新しい技や、自分のレベルに合わせた技を練習する。体操未経験の学生がバク転や転回跳び(ハンドスプリング)をポンポンできるようになることも珍しいことではない。 どれだけ入念に準備体操をやっているんだと思うかもしれないがこれが「体操」というものなのだ。華やかさの陰には常に危険が潜むことを誰よりも知っているスポーツ科学部助教授 土屋 純先生だからこそ、このような授業になる。従って土屋先生は授業中巧みに緊張感を保ってくれる。時に厳しく指導し、時に受講生に直接話しかけてリラックスさせてくれる(先生の爆笑トークが展開されることも!)。やるときはやる。抜くときは抜く。強弱のつけ方が上手なのだろう、授業の90分はあっという間に終わる(授業後の着替えとシャワーの時間を考慮して早く終わることもあるが)。 私自身は体操経験者なのだが、土屋先生のきめ細かい指導には目からうろこが落ちる。ムリやムダ、ムラのない練習は週に一度でも技術の向上に直結する。当面の目標である11月に行われる体育祭での演技発表に向けて、今、私はより一層の向上を目指している。一連の技の流れを美しく魅せたい! 体操の魅力を存分に味わうことができる有意義な時間を皆さんも体験してみてはいかがだろうか。 (2004年10月14日掲載) Copyright (C) Student Affairs Division, WASEDA University. 2004 All rights reserved.First drafted 2004 October 14. |
オープン教育センター「ボランティア論」
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西尾雄志先生
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受講生の皆さん。ボランティアに対するそれぞれの思いを胸に。手前、前から2番目が筆者。
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教育学部2年 飯田 良太
「ボランティアは偽善や自己満足ではないのか?」
これは、ボランティア活動をする上で、いつも付いて回る問いかけである。あなたは、この問いかけに答えることができるだろうか。
この授業で教壇に立つのは3人の先生方だ。社会科学部の田村正勝教授、成富正信教授、平山郁夫記念ボランティアセンター(WAVOC)西尾雄志客員講師である。ボランティアという教育テーマは、概して論ずるのが難しいとされているため、私は個人的にこれらの先生方がどう講義されるのかに興味があった。講義自体は、立ち見の学生が出たこともあるくらいで、やはり、ボランティアは学生にとって関心の深いテーマなのだろう。また、3人の先生方が担当することで、ボランティアというテーマについての考え方を、多角的に捉えることができるのも、この科目の興味深い点の一つである。
さらに、この科目はボランティアの概論を学ぶとともに、自分が何かをしたいと思ったときに、どういうアプローチ方法があるのかを学ぶことも狙いとされている。そのため、ゲストスピーカーの講演が行われたり、さまざまな団体などの情報が提供されたりする。
ある授業で西尾先生が、「ボランティアというとすべてプラスのイメージにとられるが、常に批判される可能性をもつことが大切」とおっしゃった。これは、今までボランティアを否定することはタブーとされていたが、イラクでの日本人人質事件をとおして否定される側面もあることが明らかになったことを意味する西尾先生のコメントだが、私はこのコメントで自分のボランティアに対する考え方が変わった。
図書館に行って文献を読めば分かることだけでなく、3人の先生方の講義を聴くことによって、ボランティアに対して自分なりに考え、行動する力が付くことが期待される授業であることを述べて、まとめとしたいと思う。
ボランティアに興味がある人も、逆に違和感を抱く人も、参加してみる価値のある科目である。
※この授業は、前期設置科目です。
(2004年10月7日掲載)
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宮口とし迪ゼミ 〜元気のいい村の地域づくり〜
教育学部3年 岡 真帆 教育学部社会科地理歴史専修の宮口とし廸ゼミは、人文地理学を専門とする。前期は、これからの地域の在り方について書かれてある先生の著書『地域を活かす』を読み進め、また、論文を各自が担当して要約し、皆に紹介するという形で進められた。 「地域づくりとは、今の時代にあった新しい価値を地域からつくり出して地域に上乗せすること」。これは数ある宮口語録の中の一つだ(先生には、どこへ行っても何度でも必ず話すことがいくつかある)。過疎化が進む中で、人の少なさを悲観するのではなくて、人材も含むその地域の資源を最大限利用し、新しいものを生み出すことを考えなければいけない。人口は少なくても、独特の地域づくりを進める元気な地域と人たちがいることを、いろいろな地域の取り組みをとおして学んでいる。 それを実感するべく、私たちは今年の夏、青森県の相馬村にお邪魔した。宮口ゼミの3年生は、相馬村での農業体験をとおして村の人たちとの交流を深めるのが恒例となっている。相馬村は、弘前市の西南に位置する人口4千人足らずの小さな村だが、りんご農家1戸あたりの出荷額は日本で一番多いそうだ。ゼミ生は、各自りんご農家にホームステイし、りんごの日当たりをよくするための「葉取り」、「つるまわし」といった作業や収穫を体験した。また、相馬村の農協や、宿泊施設、新しい住宅街なども案内していただき、相馬村の農業と生活の先進性を学んだ。このような体験をとおして学んだのは、村の人たちは本当に元気でたくましく、そしてみんな仲良しだということだった。村の生き生きとした姿を見て、都市にはない村の価値を味わうことができた貴重な夏の体験だった。 4年では、沖縄のさとうきび農家をお手伝いすることとなっている。これも楽しみだ。宮口先生の授業に興味を持った人は、地理学概論という授業をのぞいてみることをお薦めする。
(2004年9月30日掲載) Copyright (C) Student Affairs Division, WASEDA University. 2004 All rights reserved.First drafted 2004 September 30. |