よく分かる!

よく分かる 人間科学部eスクール


人間環境科学科
人間環境に関する総合的な知識と課題解決能力を持つ人材の育成。
教育研究テーマ:人間活動の環境影響評価、地理的・心理的環境における人間行動の理解、人間生活の動機付け、都市と農山漁村における人間活動の在り方、等

人間情報科学科 情報をコミュニケーションのための手段ととらえ、情報と人間、情報と社会のあるべき姿の探求。
教育研究テーマ:認知科学、コミュニケーション科学、人間工学、教育工学、デジタルメディア表現、等

健康福祉科学科
人間が生涯を通じて健康で豊かな生活をおくる「well-being」という考え方を基盤に、「健康」と「福祉」に関する総合的・学際的教育・研究。
教育研究テーマ:予防医学、福祉医用工学、福祉教育、健康福祉行政・産業・マネジメント、心理学、バイオエシックス、等
コンテンツ制作部署
▲コンテンツ制作部署。「BBSに初めて書き込みがされたときは、それまで準備してきたものに『命が吹き込まれた』とゾクゾクッとしました」と、担当者。

 開設2年目を迎え、レベル1(1年生に相当)、レベル2(2年生に相当)の合計約300人の学生が学んでいる人間科学部通信教育課程(以下eスクール)。今回は、このeスクールの現状と今後の展望を紹介しよう。

いつでもどこでも何度でも

 人間科学部eスクールの最大の特徴は、これまでの一般的な通信教育と違い、すべての授業をオンデマンドで受講できること。ここ数年のブロードバンドの爆発的な普及がそれを可能にした。学生はブロードバンドのインターネット接続環境を用意することにより、黒板の字もはっきり読めるほどの鮮明な動画像を受信。いつでもどこでも、何度でも繰り返して受講できるのだ。もちろん、その環境さえあれば、世界中どこからでも受講可能。実際、入学が決まった後に海外転勤となり、海外で受講している社会人学生もいる。

通学制と変わらない内容、魅力の講師陣

 eスクールの学科構成は、通学制と同じ人間環境科学科、健康福祉科学科、人間情報科学科の3学科。講義は人間科学部のすべての専任教員が担当しており、コンテンツ(講義内容)も通学制とほとんど変わらない。そのコンテンツは、教室で行われている授業を撮影して編集したものと、スタジオで収録したものの2種類。現在は、新しいものでも半年前に収録されたものを配信しているが、来年度からは配信の1週間程前に収録したものを配信する「ライブ配信」も検討している。

サイバーキャンパスを可能にした数々の工夫

 eスクールというと、あたかも一方的に配信された講義を一人黙々と勉強するもののように思われがちだが、このeスクールは違う。

  コミュニケーションを重視し、すべての講義について30人前後のクラス制と、議論・質問の場としてのBBSを設けた。そして、BBSをうまく運営し、学習内容を深め、発展させる役割を持つ教育コーチを各クラスに配置。この教育コーチには、担当する授業内容について修士号取得以上の高度な専門知識を持つ研究者を充てている。学生からの質問に対しては、事務的なものも含め、なるべく12時間以内に、遅くとも24時間以内には必ず回答するようにしている。これらの工夫により、通学制に近い、場合によっては通学制以上に密度の濃いサイバーキャンパスを実現したのだ。

  中には、BBSに野球の早慶戦の様子を配信し、ネット上で早慶戦を楽しむクラスもあるとか。BBSを使いこなすことがeスクール活用の鍵の一つと言えそうだ。

多種多様なバックボーンを持つ学生たち

 このeスクールでの学びを深めるのに大きく寄与しているのが、学生の多様性だ。eスクールの学生は、年齢、職業ともバラエティーに富んでいるのが特徴(グラフ1、2)。近年、通学制の学部等においても社会人学生は増加傾向にあるが、eスクールの社会人学生比率は桁違いだ。人生経験豊かな社会人学生が高校を卒業したばかりの学生から人生相談を受けたり、同じ目標に向かって努力する者同士は年齢や立場を超えても通じ合えることを発見したりと、多様な学生同士の交流は、互いの切磋琢磨を可能にしている。

グラフ1 年代別学生数(全学生) グラフ1
グラフ2 職業別学生数(全学生) グラフ2

進化を続けるeラーニング

 コンテンツの配信だけでなく、ネット上での効果的なゼミ運営を目指して、これまで内部の検討委員会で具体的な教育モデルを検討してきた。ゼミが始まる来年度は、いよいよそれが試される時だ。また、現在、年間約1,500配信しているコンテンツも、完成年度(2006年度)までまだまだ増える。他にも、前述のとおり来年度は「ライブ配信」を検討しているように、最新のコンテンツをスピーディーに配信することがますます重要になってくる。eラーニングは、たゆまぬ努力により、今後も進化を続けていく。 2005年度募集要項(後期募集)
出願期間:2005年1月17日(月)〜28日(金)
詳しくは、以下URLを参照。
【URL】http://e-school.human.waseda.ac.jp/

Interview 1

教育コーチ Aさん
 多くの学生さんが仕事をしながら学んでいるので、夜遅くのBBSの発言も多いです。睡眠時間を削って学んでいらっしゃるので毎日頭が下がる思いです。BBSでは文章だけでどういったニュアンスでの発言かを汲み取るのが難しく、日々悩みますが、自分なりに「こういう理解をしましたが、その上でお答えします」というスタンスをとるように努力しています。

Interview 2

浅見美恵子さん
人間情報科学科レベル2
 浅見美恵子さん

 eスクールは、やりたい時に繰り返し受講できるので、家庭も仕事もあり、時間が制約されがちな私にぴったりです。福祉関係の活動をしているので、特に「教育心理学」、「生活福祉工学」などは、これまで実地でやってきたものを体系的に整理することができて貴重でした。
 私がチャレンジしたことに触発されて、同時期に娘もeスクールで勉強を始め、同級生として親子で頑張っています。

Interview 3

旭鷲山昇さ
人間情報科学科レベル1
 旭鷲山昇さん

 「自分から相撲をとったら何が残るだろう」と考えて、大学進学を決めました。日頃お世話になっている人たちに早大出身の方が多いことと、場所中でも受講できるeスクールが魅力で早稲田を選びました。モンゴルから日本にやってきて10年を越え、日本語を話すのは支障ないですが、読み書きはまだ難しいので苦労しています。なんとか1年やってきたので、これからも頑張って、卒業したいと思っています。

グラフ1
▲ さあ、新しい学びの始まりだ!

(2005年1月13日掲載)

Copyright (C) 2005 Student Affairs Division, WASEDA University. All rights reserved.
First drafted 2005 January 13.