こんな授業! どんなゼミ?

理工学部 小林哲則・森島繁生教授コーディネート
オープン教育センター・理工学部合併科目
「インタラクティブ・エンタテインメント―コナミ滑附講座―」
 〜ゲームというお祭り〜


この日の講師は理工学部非常勤講師の金子 格先生
この日の講師は理工学部非常勤講師の金子 格先生
大教室が満席の人気講座。 左列前から2番目が筆者
大教室が満席の人気講座。 左列前から2番目が筆者

人間科学部2年 佐藤 喬

 「コナミと早稲田大学、産学提携アライアンスを締結」。 多少なりともゲームに興味を持つ早大生にとって、今年2月に発表された早大―コナミ間の提携は衝撃的だったに違いない。なにしろ、身近なゲームについての、しかも誰もが知るあのコナミと早大との提携なのだ。しかし同時に、「産学提携アライアンス」の文字に、なにか仰々しさを感じたかもしれない。この巨大な動きに、一体どう関わればいいのか。あなたは一学生、一ゲーム愛好者に過ぎず、また理工学部生でなければ、要素技術についてもちんぷんかんぷんかもしれないのだ。

  「インタラクティブ・エンタテインメント」は、上記の提携の一環としてのオープン教育センター設置科目だ。講義では、基本的にゲストスピーカーを招き、要素技術の解説を聞くことになっている。解説はさほど難しくはない。

  むしろ講義の本質は、ゲスト、すなわち現場の人間による、溢れる実感にあるように思う。ゲストは開発者に限らず、ゲーム業界に直接はかかわらない人など実にさまざまだ。しかし皆、実に楽しそうである点は変わらない。お祭りに参加しているようにもみえる。実際、最新技術を巻き込む巨大芸術産業となったゲームは、お祭りなのかもしれない。

  そして講義の全体をとおして強く感じられたことのもう一つは、ゲームという表現分野がいかに若いかということだ。この講義からは、その技術的発展性がほとんど無限にあるようにみえる。さらに、技術とゲームとの関わりや、芸術としてのゲームの分析など、非技術的、いわば文系の研究は、まだ始まってすらない、といってよい。しかしゲームが単なる技術の集成ではなく、芸術、文化である以上、その研究が技術的なものにとどまってよい理由はない。この講義が、技術の解説を中心としているにもかかわらず、オープン教育センター設置科目である意味はここにあるのだろう。

  このお祭りは目の前にあり、すべての人間の参加を待っている。この講義はその事実を示し、我々に入場券を与えてくれるものだ。

(2004年11月4日掲載)

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First drafted 2004 November 4.