現場レポート |
外務省主催ODA民間モニター体験記
教育学研究科 科目等履修生 平山 雄大 この夏、外務省が主催するODA民間モニター制度に参加した。この制度は、ODAの実施現場となる開発途上国に出向き、日本では実態や成果が見えにくいODA事業を視察するものである。 今回私は中国(北京市、四川省成都市および内江市、四川省凉山彝族自治州西昌市)に赴き、1週間にわたって合計7案件の事業を視察した。 中でも特に印象に残った視察案件は、凉山州民族中学での「青年海外協力隊活動現場」だ。この学校は、貧困地域の若者の自立と自己の発展のために就職の機会を与えようという趣旨の下、「職業クラス」を開校している。最終的には、沿海部の日系企業で即戦力として使える人材の育成、そして凉山州の貧困救済に貢献できる人材の育成を目的としている。 その職業クラスにおいて、日本語教師として派遣されている友貞新さんという隊員の授業を拝見した。活気のある実践的な授業の中に見える生徒たちの熱心な表情や、勉強に取り組む姿勢には非常に心を動かされた。勉強できることの喜びを肌で感じて取り組んでいる雰囲気があった。それゆえ、彼らの語学力は驚くほど速く上達している。夕食会などで生徒たちと話す機会も多数あったが、熱く将来の夢を語る彼らは皆、とても良い顔をしていた。また、生徒たちが友貞隊員を深く信頼していること、日本語の授業を楽しみにしていることも印象深く、隊員個人の努力が直接響く、生きた国際協力の現場であったように思う。 短い期間ではあったが、ODAの現場に直接携わる関係者の方々の体験談をはじめ、日本大使館、JICA、JBICの方々の話はとても興味深く、改めて国際協力について考えるきっかけになった。日本国内では、まだまだODAについて理解されていない部分も多い。今回の体験談を、一人でも多くの人に伝えていきたいと思う。
■外務省HP「平成16年度ODA民間モニター報告書」 (2004年10月28日掲載) Copyright (C) Student Affairs Division, WASEDA University. 2004 All rights reserved.First drafted 2004 October 28. |