よくわかる! |
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研究最前線 よく分かるCOE: 「超高齢社会におけるヒトとロボット技術の共生」
今回紹介するプログラム「超高齢社会における人とロボット技術の共生」は、これまで本学が世界をリードし続けてきたさまざまなRT研究の更なる飛躍と言える。その構想、展望などについて、拠点リーダーの藤江正克理工学部教授にお話を伺った。
超高齢社会では、単に高齢者を介護するのではなく、彼らが生き生きと社会に参加することが一層重要になる。誰もが社会を支えていくことが、社会を活性化させるからだ。その時、彼らを支援する「知恵のある杖」として、RTが利用される。 「従来の産業ロボットは機械が対象でしたが、今後のRTは人間が対象となります。それには、RTが人間と共生することが不可欠。そのため、生体の性質を理解し、生体の材料を定量的に評価することで、人間を機械と同じ土俵に載せるんです」。つまり、今後のRT研究には機械工学だけでなく、医療・福祉工学、人間工学、バイオ工学、モビリティ工学等との幅広い連携が必要となるのだ。 本学の5つの組織(ヒューマノイド研究所、WABOT‐HOUSE研究所、生命・生体・福祉研究所、先端医工学研究所、モビリティ研究所)は、それぞれに人間を対象としたRTの研究実績を持つ。それらを統合させ、RT研究・教育の拠点として展開していく。 RTを社会基盤にして、新たな文化・産業を創出する! 研究拠点は、構想のコンセプトを作る「基本構想提案グループ」、機械技術の新展開を担う「ハードウェア提案グループ」、生体情報処理、安全制御等を追求する「ソフトウェア提案グループ」の3つで構成される。各々の成果を検討し合って取りまとめ、その結果をさらに各グループに持ち帰り実践していく。 研究の対象は医療福祉ロボット、高齢者の日常生活支援ロボット、社会システムロボットの3種類。技術と人間の社会活動が豊かに創造し合う「次世代ロボット共創技術の確立」を目指し、現在、具体的な研究達成目標に下記の4つを挙げている。
企業で役に立つドクターを! 次世代を担う実践的技術者の育成! 昨今、日本は科学技術の分野で、アメリカに遅れをとりつつある。数年前まで企業の最前線で研究を行ってきた藤江教授は、日本の優秀なリーダー養成の必要性を痛切に感じてきた。 「今後、世界に勝つプロジェクトのリーダーシップを企業で取っていく人材には、ドクターの資格は必要条件になります。海外に比べ、日本はドクターを持つ技術者が圧倒的に少ない」。今後、次世代を担う博士課程の研究者、技術者を年に50人輩出していく。 教育拠点として前述の学内5組織や海外の大学、企業等を活用。基礎教育を行う理工学研究科との間を循環して、学生は実践的な知識や技術を身に付ける。学生に実際にプロジェクトを担当させ、プロジェクトと共に、学生育成にも成果を挙げる共創教育を実践していく。 「多彩な分野が連携する今後のプロジェクトを進めるには、まず自分の専門分野に特出していることが大前提。そして、専門外の分野の内容を自分の専門に持ち込んで理解し、提案に変える力が必要になります。学者というより、『企業で役に立つドクター』の育成を、このCOEで行っていきます」 人類の幸福を目指す新たな科学技術の扉が、いま着実に開き始めた。
事業推進担当者一覧 ※研究科・センターの明記がない者はすべて理工学研究科
(2003年11月13日掲載)
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