研究室探訪
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人を愛し、自分を愛し、人生を愛す
戸山キャンパス39号館 肥田路美研究室

會津八一博物館で助手を勤める村松さんと肥田先生
注! 親子ではありません! 會津八一博物館で助手を勤める村松さんと。村松さんは肥田先生が本学に赴任して最初のゼミ生。数年来の路美ファンだとか
四川省蒲江県の飛仙閣石窟にて
今年調査に訪れた四川省蒲江県の飛仙閣石窟にて、早稲田、四川大学の院生たちと。「ここの石仏は、夢に出てくるくらい見尽くしました」
 研究室を訪れると、先生はクイックルワイパー片手にお掃除中。「さっきまではダンボールが積み上がってて…、ひどい状態で…」。

「先生そのままで大丈夫ですよ」。「いえ、そういうわけには…」と、お互い恐縮し合ううちにお掃除も無事終了。コーヒーと差し入れ(?)のお菓子を食べながら取材開始。

 おっとりした外見から絶対インドア派だと思わせる。しかし意外にも「山登りが大好き」で、学生時代にはよく出かけたそうだ。現在文学部で担当する東洋美術史に夢中になったのも、このフィールドワーク好きの影響。「学部二年の時、名古屋大学と京都大学の人々が、今はなきバーミヤン石仏の調査をしていて。それを見学しに、パキスタンとアフガニスタンに行ったのが初の海外旅行でした」。現地調査に奮闘するチームの姿に魅了され、「私もこんな調査がしてみたい」と東洋美術の世界にハマっていった。

 「夫は私がこんなにしつこく研究を続けるなんて思っていなかったでしょうね。家族の反対もありました。でも根拠はなかったけど、『私なら何とかなる』って思ってました。『絶対この学問をものにするぞ』って」。旦那様の転勤に伴い、ボリビアで暮らしていたときも、出産し、子育てをしていたときも、コツコツと文献を読んだりノート作りをしたり…。細く長く東洋美術と付き合ってきた。

 「学生の皆さんには、とにかく思いっきり人生を楽しんでほしいです。悩みなどに押しつぶされないで、充実した毎日を」。肥田先生のモットーは「人を愛し、自分を愛し、人生を愛す」こと。「今年は念願だった中国での石窟調査に乗り出すこともできたし。十代の頃からの夢がやっと叶いました」。キラキラした目で語る先生は、学生時代同様愛すべき人生を満喫中なのである。

(2002年12月12日掲載)

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