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STOP! Sexual Harassment

<セクハラ被害の実態>
見聞したもの・体験したもの(%)
行為者
教員 43.7
学生 23.0
教員&学生 18.4
不明 13.8
OB 1.1
被害者(学生)
女性 71.3
男性 2.3
女性&男性 5.7
不明 20.7
被害内容(区分別)
性的な言動 38.8
差別的な言動 35.3
強要 7.1
プライバシーの侵害 7.1
つきまとい 5.9
容姿について 3.5
物理的要因 1.2
一方的な思い込み 1.2
(有効回答数694通、内回答者の性別は男性76.1% 女性23.9%)
 去る7月、本学がセクシュアル・ハラスメント防止に本格的に取り組み始めてから3冊目となる『2001年度早稲田大学セクシュアル・ハラスメント情報委員会活動報告書』が公表された。昨年度は相談活動以外にも、専任教員を対象とした研修や大学院学生対象のアンケート調査も実施されている。ここでは、この活動の中心的存在である同情報委員会の活動概要を報告するとともに、セクシュアル・ハラスメントについて学生の皆さんのさらなる理解と自覚を促したい。
 なお、報告書は中央図書館・戸山図書館などで所蔵しているほか、学部等各箇所でも希望者に配布している。

昨年度苦情相談の状況
 相談受付件数は77件(来所29件・来所外48件)で2000年度から大きな変化はなかった。内容としては、ストーカー事案が多く、また、セクシュアル・ハラスメントというよりはアカデミック・ハラスメントとも言える、研究・教育指導にかかわる教員、学生間のコミュニケーション・ギャップに起因する苦情も寄せられている。これは情報委員会だけでは十分に対応できる問題ではないため、今後全学的な対応策の検討が必要と思われる。相談体制としては従来からの心理専門相談員に加え、専門医による精神医学的な観点からの対応も可能になった。

防止のための活動
 情報委員会では「まずは防止」の観点から、2001年度は田中かず子ICU教授による講演会を開催。また、教員向け研修の第一歩として、学部教授会・大学院研究科委員会等で研修を行った。セクシュアル・ハラスメントについての基本的な考え方や本学のこれまでの取り組み、相談体制について説明、典型的でかつ具体的な事例をとおしての解説等をチェックリストも使用して実施し、好評だった。
 また、昨年10月から約2カ月間にわたって全学の大学院学生と助手を対象にした「セクシュアル・ハラスメントの実態調査」を実施した(表)。その成果は今後の同委員会の活動や大学の方針策定に重要な資料となると思われる。
 他に広報活動としてポスターを作成し、学内全箇所に350枚を掲示。さらに、社会福祉士の実習パンフレットに「ガイドライン」を、本年度教育実習用マニュアルにセクシュアル・ハラスメントへの注意喚起の一文を載せ、実習先へも本学の取り組みが周知できるようにした。

セクシュアル・ハラスメントは人権侵害
 そもそもセクシュアル・ハラスメントとは何か? 直訳すれば「性的嫌がらせ」。本学のガイドラインは「優越的地位や継続的関係を利用して行われる、相手方の意に反する性的な言動によって、相手方に不利益を与えたり、不快感を与え就労就学や教育研究環境を悪化させること」と規定している。
 セクシュアル・ハラスメントの特徴の一つは、ほとんどの場合、被害者と何らかの関わりがある人、顔見知りが加害者だという点だ。「信頼していた人から、まさかこんなことをされるなんて」という精神的なショックは非常に大きく、被害の程度にもよるが、精神的に不安定な状態に陥ったり、そのストレスから食欲不振、胃潰瘍、頭痛、睡眠障害などの身体的な症状を起こすことが多い。そうした状態が高じると、休学、退学などに追い込まれたり、日常生活に支障をきたすこともある。特にレイプなどの重大な被害を受けた場合、外傷後ストレス障害(PTSD)を引き起こしたりもする。セクシュアル・ハラスメントは相手の尊厳や人格を傷つけるもので「人権侵害」にあたるということをまずはしっかり覚えておいてほしい。

その背景を理解しよう
 セクシュアル・ハラスメントは、男性から女性へ、だけでなく女性から男性へ、さらに同性間でも起こりうる。ただ社会の現状は、90%以上が男性から女性へのケースだ。
 セクシュアル・ハラスメントが起こる背景には、社会に根強く残る性別役割意識(いわゆるジェンダー)や性差別感がある。自分では気がつかなくても、「男は主、女は従」「男は男らしく、女は女らしく」といった意識に囚われている人は少なくない。皆さんも「自分は果たしてどうか」と一度自分自身を振り返ってみてほしい。
 情報委員会室には関係の資料やビデオも備え付けていて閲覧ができる。また本年度から、オープン教育センターで総合講座「ジェンダーを考える」やテーマカレッジ「ジェンダー研究」が開講されているのをご存知だろうか。他にもジェンダー関連科目を設置している学部がある。関係資料を読んだり、共に話し合い考えることが問題の理解を深めるためにも有意義であり、是非そうした機会を各自で生かしてほしいと思う。
 なお、情報委員会では今後も講演会、パンフレット、ホームページ(http://www.waseda.jp/shj/index.html)等を通して活動の充実に努めていくが、皆さんの声と協力が必要不可欠であり、積極的に意見や提案を寄せてほしい。

本紙949号掲載関連記事へ
(セクシュアル・ハラスメント情報委員会)
ポスターイメージ
セクシュアル・ハラスメントは人権侵害です。
人権を侵さない・侵されないために、あなたにできることがあります。

相談窓口 セクシュアル・ハラスメント情報委員会室
【住所】〒169-8050新宿区戸塚町1―104 早稲田大学24−8号館2階
【開室時間】(月)〜(金)9:00〜17:00、(土)9:00〜14:00
*来室前に必ず電話をしてください。
03(5286)9824(留守番電話機能つき)/FAX: 03(5286)9825
【E-mail】harass110@list.waseda.jp
【URL】http://www.waseda.jp/shj/index.html
※学部・大学院・図書館他いろいろな事務所にも、相談窓口への取り次ぎ役として担当者が置かれています。専門家ではないので詳細な相談は受けられませんが、緊急の場合や相談窓口に行けない場合などにはお申し出ください。

(2002年10月31日掲載)

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