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ワセダ・カルチャー・トーク 2002 ダイジェスト 5月22日 俳優 藤村俊二氏
水面下ではジタバタしても、すまし顔の水鳥は美しい 僕の世代は人前で努力している姿を見せるのが恥ずかしいの。ミュージカルで、5回転ターンして、「どうだ」ってキメるより、何事もなかったかのように2回転で終わる方が好き。水面ではすましている鳥の美しさが好きなんです。けれど、5回転回れるまでの下地をつけるのは大事なことです。 三谷幸喜さんのドラマに出演したときに、彼にすっかり見抜かれていて、ずっと寝てる役だったんです(笑)。せりふが一つ、「もう,これ以上みっともないことは良そうよ」って。このせりふは強烈で、今でも毎晩自分に言い聞かせてます。「これ以上」だから、毎日みっともないことしてていいんですよ。 なりたい自分には消去法で 最近、大人になりたくない若者がいるそうですが、僕が子どものころはカッコイイ大人がたくさんいたので、早く大人になりたかったんです。 でも、魅力的な人の真似をして、自分もそうなれないと惨めでしょう。だから、なりたくない奴のイヤな部分を自分から削っていく。そうすると楽になりたい自分になってくる。消去法の技術とでも申しましょうか。ズルイですかね。 一生懸命が美徳とされがちですけど、ずーっと力入れているとそれがエライと思い始め、頭が固くなってしまう。時にはボーッと静止する駆け足しない人生態度も大事だと思うんです。 3つの「き」、元気、陽気、勇気があれば、たいがいのことができます。それでも駄目なら時という「き」があります。焦らないでゆっくりと進んでください。 (2002年6月13日掲載)
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