OB・OGインタビュー

ワセダカルチャートーク2002ダイジェスト
5月14日 数学者・大道芸人 ピーター・フランクル氏

ピーター・フランクル氏
色紙
 昨年度本学の客員教授を務めたピーター・フランクルさん。国際数学オリンピック金メダルを受賞した数学者であり、大道芸人でもあり、大学で講義ができる程度に話せる言葉は11カ国語と、マルチな才能を発揮している。講演で「自分の宝は自分の頭と心の中にある」と語ったピーターさんの「人生を楽しくする方程式」とは?

◆時間管理が大切

 この世の中で公平なモノは、時間です。誰でも1日は24時間。時間は限られているから、平均学習能力を100とすると、プラス・マイナス15%以内に95%の日本人は入るでしょう。大きな差に見えても、差はそれだけ。勉強は積み重ねです。する人としない人は雲泥の差がつく。85の学習能力の人でも、勉強すれば上の方へ踊り出ることができるのです。自分で責任を持って時間管理をすることが大切になってくる。

◆40歳のときにベストの状態を

 いつでもベストでありたいと思っても、それは無理。人生に欲張りは禁物。80歳まで生きるとして、半分の40歳のときにベストの状態―つまり自分が納得できる人生―を達成する。それまでは苦労して大変でも。そのために学生時代にはたくさん勉強しました。自分がどれくらい勉強できるのか、計ってみました。とにかく勉強したかったのに、一番集中したときでも1日で8時間43分しかできなかった。それで、毎日8時間の勉強を堅持しました。1日8時間の睡眠をとると、残りの8時間でいろいろできるので、発散できました。日本の学生は、時間はタダだと思っている。もったいない。自分で勉強する時間を最優先すべき。コンビニなどで時給900円とか1,000円で頭を使わないバイトをしているのは、悲しくてしょうがない。そのバイト代でブランド品を買うのはやめてほしい。穴があいた靴でもリサイクルショップの服でも問題じゃない。

◆21世紀に必要になりそうな専門知識を身につけよう

 他の人にはない知識・技能、それが専門。人並みのいくつかの専門を身につけるよりも、まず一つの専門を極めることが大切。仕事をしたら時間がなくなるので、学生時代に身につけよう。

(2002年5月23日掲載)