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第37回全日本女子学生囲碁選手権で優勝!!
新垣 未希さん

新垣 未希さん
■あらがき・みき
 1983年東京都生まれ。藤村女子高等学校卒業。教育学部社会科学専修2年。高校の3年間で、第22回〜24回全国高等学校囲碁選手権大会を、優勝、準優勝、優勝と輝かしい成績を残す。趣味はスカッシュ。 ※取材後に行われた春季関東学生囲碁リーグ戦女子I部(団体戦)で、新垣さんの所属する囲碁会女子は優勝した。
 囲碁の沈思黙考の「静」のイメージとは裏腹に、目標に向けひたすら突き進む攻めの姿勢はまるでアスリートのよう。迷わずはっきり言い切る口調から、芯の強さが伝わってくる。

囲碁を始めたのは、小学1年生のとき。「そろばん塾みたいなお遊び感覚。父はプロの囲碁士ですが、その辛さを十分知ってるから、私が習うだけでも反対した」しかし、唯一続いたオケイコだった。

「フツーの女の子が囲碁を続けていくのはとても大変。変な目で見られるし、練習もイヤでやめた時期も」それでも試合の臨場感は大好きで、大会には出たが、勝てる相手に負けてしまった。「優勝しないと、表彰台に立てても隣の金色がまぶしいだけ」その悔しさが持ち前の負けん気に火を付けた。お遊びから修練へ。父に教えを乞い、教則本を読みあさり、ついに高1で全国優勝を遂げた。

 そこからが辛かった。「追われる焦りで自分を見失い、楽しくやれればなんて思えもしなくなってた」プレッシャーに潰され、負けた。今度は落ち続けるのかという不安、焦り。「もう、怖くてピリピリしっぱなし。高3の高校選手権がすべてだった。だから、また優勝できたときは真っ白な灰状態」

 大学では一歩引いてスカッシュも始めた。「やっと周囲が見えた。避けてきた他愛のない会話にも、大事なものがあった。スカッシュの試合中、仲間の掛け声が本当に嬉しかった。囲碁の試合でも耳に聞こえない声援があったはず。」見守ってくれた家族や友人の存在に気が付いた。

 大会で再び転機が。「準決勝で、先輩と最高の試合ができた。全力で戦えて、碁盤しか見えないほど集中した。嬉しくて『ヤッタ!!』って叫んじゃった(笑)。もっとこういう囲碁をやりたい!」。目標を「優勝」から「自分の最高」という果てしなきものに変え、彼女は碁盤の前に座る。

(2002年5月23日掲載)

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