特派員・現場レポート

ウォルター・クロンカイトが語る―飽くなき平和への思い

ウォルター・クロンカイト氏
報道に対する姿勢でアメリカで最も評価の高いウォルター・クロンカイト氏
次々と押しよせる学生の質問に両氏は誠実に答えてくれた
次々と押しよせる学生の質問に両氏は誠実に答えてくれた
 卒業式で本学の名誉博氏学位を受領したクロンカイト氏と、小和田恆アジア太平洋客員教授のゼミ生、留学生が会談した。北京出身で、早稲田大学留学生会(FSA)の委員長も務める、王杉さんにその様子をレポートしてもらう。

早稲田大学社会科学学部 三年 王 杉

 米国で最も名を知られるニュースキャスター、ウォルター・クロンカイト氏、そして日本の著名な外交官小和田恆氏、二人の偉人の会談に幸運にも私は30人あまりの各国の留学生とともに参加することができた。
 会談は「The 20th Century & the Road Ahead」というテーマに基づいて進められた。クロンカイト氏は彼の生い立ち、報道への思い、自ら体験した戦争の惨劇について話した。また、氏は目を輝かせながら、人類の月への初着陸に代表される技術発展の素晴らしさを語った。小和田氏は日本の再生、経済発展に憂いを見せた。そして二人は、平和の下での技術発展への貢献に希望を抱き、人類の輝かしい未来を描いた。私たち学生から出された米国テロ事件の報道、人類の月移住、若者へのアドバイスなど個性豊かな質問に対して、クロンカイト氏はユーモラスに、そして小和田氏は丁寧に答えてくれた。
 会談は世界発展の展望に対する希望に満ちたものであった。現在国際社会に存在するさまざまな現実的な問題には触れられなかったのが残念であったが、やはりそれは学生に希望を託す二人の思いからであっただろうか。そして早くも一時間半が過ぎ、手を上げていた学生たちは質問を飲み込むしかなかった。それでも私たちは偉大な二人に出会い、そして彼らの見解を聞くことができたのは光栄であり、幸運であった。
 二人との出会いは私たちの国際世界への関心、報道への理解、そして何よりも人類の発展への貢献心を駆り立ててくれた。いずれ国際社会へと身を投じる私たちはいつかきっと、彼らへと近づけるだろう。そして、国際社会に貢献する自分を見つけられるかもしれない。

(2002年4月18日掲載)