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命を考える(2)喫煙
弱煙者を守ることは、自分を守ること!
気管支疾患を持つ学生は命がけで、タバコの煙の中をくぐり抜けて通学している。
タバコの煙がきっかけとなり余病を併発し、ついに休学している学生がいる。
今回は、編集室に寄せられた代表的な例をいくつかあげる。もはや、「神経質だ」「気の持ちようだ」とは言えない深刻な健康被害を招く「他人事ではない煙害」について、ぜひ考えてほしい。
「健康で何も気にならない人」も実は「被害者」であり、「マナーを守っているから大丈夫」と思っている喫煙者も実は「加害者」であり続けるという問題意識を持たなければ何も解決しない。人の気持ちに敏感な早稲田の学生たちなら「清浄な空気のキャンパス」の実現が必ずできるはずだ。
ウィークリーに寄せられた喫煙被害の代表例
◆法学部 Hさん
私は転部により、一昨年から文学部キャンパスから西早稲田キャンパスに通っている。そこで最も驚いたのが、マナーの悪い喫煙者の多いことで、特に歩きタバコに辛い思いをしている。例えば授業と授業の間の移動時間では、大隈銅像から中央図書館へといたる通路で多くの人が行き交うため、一種の満員電車である。そこで、歩きタバコをしている人が多く、いやがうえにもタバコの副流煙を吸わされているだけでなく、手へのやけどや衣服へのこげつきなど何度も経験している。もはやこれは、不快感を味わうというよりも、危険なのである。特にこの季節になると、タバコの副流煙を吸わされ、のどがあれて風邪をひくこともたびたびある。以前、新聞の投書に車椅子の障害者の方々にとっては歩きタバコは非常に危険だという悲痛な叫びが掲載されていた。喫煙者のみなさん、「タバコを吸うなといっているのではない。マナーを守って喫煙してほしいのである」。最近では東京ではレストラン、公共施設において徹底的な分煙がされている。大学という教育施設でも何らかの対策が講じられるべきなのではなかろうか。
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◆理工学部 Tさん
わたしは、禁煙キャンパスとなっている理工学部に通っている。入学当初は、なんて進んだ大学、学部なのだろうと思ったのだが、実際は分煙キャンパスであり、その分煙もあまり効果を発揮していないという 状況である。
渡り廊下の入り口、実験室へと続く廊下、建物に入ってすぐの場所など、必ず通らなければならない場所に喫煙スペースが設けられている。煙を吸いたくないならば、回り道をしなさい、ということなのだろうか?
ここまで私が煙草の煙を嫌うのは、喘息持ちだからだ。大量の煙の中にいて体調を崩したことがある。それ以来少しでも煙を吸ってしまうと、発作が起きるかもしれないという不安に駆られる。不安が引き金となって発作が起きることもあるから深刻なのだ。
非喫煙者に配慮して喫煙スペースを設けるだけでもかなり生活がしやすくなると思う。
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◆政治経済学部 Nさん
入学以来体調を崩し、後期、とうとう休学することになった。病名は「化学物質過敏症」いわゆる「シックハウス症候群」である。発症時期や症状の出るタイミングから、大学のタバコの煙が主たる原因だろうと医師に言われた。酷いときには嘔吐するまで咳き込み、手足が痛んで眠ることもペンを持つこともできなかった。休みをとって少しずつ回復してきている今でも、視点がずれていってしまい、新聞や本を読むのに多大な時間を要する。学ぶ為に入ったはずの大学で、その資本である体を壊してしまったことが、ただ、悔しい。
早稲田大学は、建物の内外を問わず多くの灰皿が設置されており、非常に受動喫煙の害を受けやすい環境になっている。タバコは喫煙者本人だけでなく、周囲の非喫煙者の健康を確実に害するものである。学生の半数近くを占める未成年者をはじめ、妊娠中の女性や呼吸器系疾患者など、多様な人々が通うであろうこの場所において、この環境は適切だろうか。あるいは健康な成人であっても、副流煙を吸い続けることが私のような症状を引きおこすことにならないだろうか。
大学のように公共性の高い場所には、完全な分煙、つまり禁煙スペースの確保・徹底と、副流煙の拡散を防止するような喫煙所の設置が早急に必要である。タバコ自販機撤去をはじめ、非喫煙者が通行を余儀なくされる場所での禁煙、灰皿設置の禁止、歩行喫煙の防止など、大学や学生の積極的取り組みを期待したい。
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学生の声が大学を動かす
〜喫煙被害に困ったら、各学部事務所または学生生活課に一報を〜
下記の意見欄でも分かるように、構内の完全分煙化を求める声が大きくなり、少しずつではあるが大学側も対策を講じ始めた。戸山キャンパスは文学部ホームページ上の討論をきっかけに、10月より分煙を実施。特に喫煙マナーの悪さが顕著と言われてきた西早稲田キャンパス14号館も今年より分煙化を実施。これは学生の声が大学を動かした結果と言える。喫煙被害で困っている人は、それを自分だけの問題にせず、大学に向けて意見を発しよう!
キャンパス内喫煙マナーについて寄せられた意見の数々
● 喫煙マナーは非常に悪い。特に14号館内は目につく。禁煙だという事を分かっていない人もいる。吸殻を平気で廊下などに捨てていく人までも。禁煙の張り紙を目立たせたり、ウィークリーで呼びかけたりするなどしてほしい。
● 構内でタバコを吸っているのが当たり前のような感じになっているので意識改革をすべきだと思う。先生方も見かけたら注意するなどしないと、なかなか効果が上がらないと思う。
● 歩きながらの喫煙は絶対にやめてほしい。火の粉が飛び、煙も流れてきて、狭い学生街を歩いているときは脅威に感じる。
● 戸山キャンパス内は、建物内の廊下で喫煙できなくなったことは良いことだと思う。歩きタバコだけはやめてほしいので、何かしら意識調査をして喫煙者のマナーを啓発してほしい。
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下記喫煙許可区域以外はすべて禁煙
【文学部キャンパス内】
31・32号館2階のコーナー
36号館2階入口ロビー
38号館1階生協カフェテリア前インナースペース
33号館1階文研ラウンジ(分煙)
33号館2階教員ロビー(分煙)
屋外(歩行喫煙は不可)
【西早稲田キャンパス14号館】
1階6号館出入口脇(外部)
2階12号館側出入口脇(外部)
3階ホワイエ西側コーナー
7階パントリーの一部
8階パントリーの一部
(2002年1月17日掲載)
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