研究室探訪
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「学門の基礎は憧れ」
西早稲田キャンパス16号館915
及川和夫研究室

及川和夫教育学部助教授

所々に混じる子供の写真。「上の息子は中学に上がった途端、部活動ばっかりになっちゃってね」とちょっぴり残念そう。

所蔵するレコードの数々。「90年代初頭の日本ほどレコードを捨て、CDに完全に移行した国はない。文化というより消費財だったんだろうねぇ。最近はレコードも見直され、日本の文化も向上したと思う」

 及川和夫教育学部助教授の研究室は、いたる所にお子さんの写真が飾られている。ピカチュウのお弁当箱もお子さんのお下がりという説も。パパの顔が見え隠れする研究室。
 高校時代、本を読みすすめるうちに、イギリス・アイルランド文学に惹かれた。「北海道の片田舎で、今みたいに情報がなかったからこそ、遠い外国文学に憧れたのかも。今は表面的な情報が溢れて逆にみんな憧れを持ちにくい気がする。憧れて『深く知りたい』って思ったら、海外に行った時にもっと有益な体験ができるでしょう」
 「向こうの詩や伝承は、イメージの豊かさや言葉の響きが素晴らしい。それぞれの地方が持つ独自の文化の影響や、政治的対立の歴史も重なって、対比されやすいけれど、類似点も多い。奥が深い」
 興味は音楽にも。物語性のある民謡であるバラッドに、学生の頃ハマっていた。「渋谷の喫茶店に同好会があって、集まって聞いてたんだ。マイナーだったし、みんなコーヒー一杯で粘ってねぇ。儲からなくって、ある日、突然レゲエの店に変わっちゃったよ(笑)。最近はケルトブームもあって復活してます」
 最近は忙しくてあまり聞けないものの、取り出したレコードを一枚一枚説明するときの熱意はかなりのもの。そういった熱意が、一つの研究室をはるかにしのぐ広がりをいくつも見せてくれているようだ。

(2001年12月6日掲載)

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