特集
| TOP PAGE  | 特集   |

特集「命を考える」 第1回 飲酒・アルハラ

2001年 アルハラ・ポスター(イッキ飲み防止連絡協議会)
▲ 2001年 アルハラ・ポスター
(イッキ飲み防止連絡協議会)

<アルハラとは?>
 アルハラとはアルコール・ハラスメントの略、つまり飲酒にまつわる嫌がらせ、人権侵害のこと。市民団体「イッキ飲み防止連絡協議会」ではこれを、
・ 飲酒の強要
・ イッキ飲ませ
・ 酔い潰し
・ 飲めない人への配慮の欠如
・ 酔ってからむこと
と定義し、「飲み会からアルハラを追放しよう」と呼びかけている。

<アルハラの背景>
 学生間でも「部の伝統、場の盛り上がり、連帯感を深める」という固定観念を基に、先輩やOBが加害者となる場合が多く、かつ加害者意識がまったく無いのが特徴。飲まされ、放置されて急性アルコール中毒で死に至るケースも少なくない。遺族による刑事告訴や民事訴訟も起きている。

<困ったときの相談先>
 先輩からの飲酒の強要がひどく、退部や退寮に追い込まれたり、アルハラで困った時は一人で悩まず、相談を!
(◎学内、○学外)
◎ 総合健康教育センター相談室(西早稲田キャンパス25-2号館6階、学生会館に戸山分室もある)
・ TEL 03(3203)3582(電話相談)
・ TEL 03(3203)4449(事務所)
・ TEL 03(3203)3519(戸山分室)
◎ 学生生活課(学生会館1階)
・TEL 03(3202)0706(事務所)

○ イッキ飲み防止連絡協議会
・TEL 03(3249)2551(事務所)
【URL】http://www.ask.or.jp/
 「酒は百薬の長」とはいうものの、悲しいことに本学でも「イッキ飲み」強要などアルハラと呼ばれる人権侵害が後をたたない。特集「命を考える」第1回は飲酒・アルハラについて。

 体内に入ったアルコールは脳を徐々にマヒさせ、肝臓・胃・食道・膵臓などあらゆる臓器に影響をおよぼす。交通事故・水死・凍死の原因となり、暴力を誘発することもある。そのために、法律で20歳未満の飲酒を禁じているのだ。
 10月末の早慶戦などコンパも増える時期だ。飲酒を楽しむためには、まず自分の体質と注意点を知り、お酒との距離を守って付き合わなくてはいけない。 


早大生の飲酒マナーは?
10月末日に発表される『2001年度学生生活調査報告書』によると、早大生の約40%が自分たちの飲酒マナー悪いと思っている。中でも、最も悪いのは「泥酔」になることと自覚している。「大声を出して騒ぐ」のも「路上での通行の邪魔」も困るし「飲酒・イッキ飲みの強要」も悪いと思っている(5.3%)。泥酔の一因にイッキ飲みもあるとすれば、イッキ飲みの被害は甚大だ。 早大生の飲酒マナーは・飲酒マナーの悪いのは

イッキ飲み意識調査 なぜイッキがなくならないか
 飲み会では「座を盛り上げる」ことが最優先される。右記の調査に見られるように、イッキ飲みが始まっても7割の学生は止めない。飲み過ぎやイッキ飲みで救急車騒ぎになった知人がいるにもかかわらず(43%)、イッキ飲みをなくしたいと思わない学生が33%もいる。同席者の誰もが加害者意識などない。罰ゲームで飲ませたり、無理強いして飲ませるだけが罪なのではない。この「罪の意識の欠如」こそが、イッキ飲みが減らない最大の理由である。


本 ―『オーイ まさぁーき!』東 孝 著 2001年10月15日「文芸社」発行
 イッキ飲みによる被害は、無理強いだけではない。「ジンや焼酎のイッキ飲みが得意」と豪語していた青年が、イベント系サークルの飲み会で酔いつぶれ、置き去り状態で亡くなった。昨年8月末のことだ。当時、彼は本学政治経済学部1年に在学中の19歳だった。
 父親の東孝氏は大道塾空手道の創設者として有名な人物だが、「最愛の息子の存在を何とか形として残しておきたい。」と悲痛な叫びを1冊にまとめたもの。本学の奥島孝康総長も巻頭言を寄稿している。イッキ飲みによる悲劇は、父親譲りの頑健な体で武道家としての将来も期待されていた若者の命も無残に奪っていく。体力や根性の問題ではない。
 20歳にもならない若者が、死んでよい理由など何もない。飲酒による悲劇は、不可避なものではないだけに、やり場のない怒りに身もだえしている遺族は後を断たない。誰にでも起こりうることで、決して他人事ではないと肝に銘じてほしい。

【アルコールパッチテスト】
早稲田大学学生健康保険組合では、春にイッキ飲み防止キャンペーンの一環として、アルコールパッチテストを無料で行っている。このような機会を利用して、自分がアルコールに対してどのような体質かを把握しておこう(次回は2002年4月上旬開催予定)。

(2001年10月18日掲載)

| TOP PAGE  | 特集   |