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特集「命を考える」 第1回 飲酒・アルハラ
体内に入ったアルコールは脳を徐々にマヒさせ、肝臓・胃・食道・膵臓などあらゆる臓器に影響をおよぼす。交通事故・水死・凍死の原因となり、暴力を誘発することもある。そのために、法律で20歳未満の飲酒を禁じているのだ。 10月末の早慶戦などコンパも増える時期だ。飲酒を楽しむためには、まず自分の体質と注意点を知り、お酒との距離を守って付き合わなくてはいけない。 早大生の飲酒マナーは? 10月末日に発表される『2001年度学生生活調査報告書』によると、早大生の約40%が自分たちの飲酒マナー悪いと思っている。中でも、最も悪いのは「泥酔」になることと自覚している。「大声を出して騒ぐ」のも「路上での通行の邪魔」も困るし「飲酒・イッキ飲みの強要」も悪いと思っている(5.3%)。泥酔の一因にイッキ飲みもあるとすれば、イッキ飲みの被害は甚大だ。
なぜイッキがなくならないか飲み会では「座を盛り上げる」ことが最優先される。右記の調査に見られるように、イッキ飲みが始まっても7割の学生は止めない。飲み過ぎやイッキ飲みで救急車騒ぎになった知人がいるにもかかわらず(43%)、イッキ飲みをなくしたいと思わない学生が33%もいる。同席者の誰もが加害者意識などない。罰ゲームで飲ませたり、無理強いして飲ませるだけが罪なのではない。この「罪の意識の欠如」こそが、イッキ飲みが減らない最大の理由である。 本 ―『オーイ まさぁーき!』東 孝 著 2001年10月15日「文芸社」発行 イッキ飲みによる被害は、無理強いだけではない。「ジンや焼酎のイッキ飲みが得意」と豪語していた青年が、イベント系サークルの飲み会で酔いつぶれ、置き去り状態で亡くなった。昨年8月末のことだ。当時、彼は本学政治経済学部1年に在学中の19歳だった。 父親の東孝氏は大道塾空手道の創設者として有名な人物だが、「最愛の息子の存在を何とか形として残しておきたい。」と悲痛な叫びを1冊にまとめたもの。本学の奥島孝康総長も巻頭言を寄稿している。イッキ飲みによる悲劇は、父親譲りの頑健な体で武道家としての将来も期待されていた若者の命も無残に奪っていく。体力や根性の問題ではない。 20歳にもならない若者が、死んでよい理由など何もない。飲酒による悲劇は、不可避なものではないだけに、やり場のない怒りに身もだえしている遺族は後を断たない。誰にでも起こりうることで、決して他人事ではないと肝に銘じてほしい。 【アルコールパッチテスト】 早稲田大学学生健康保険組合では、春にイッキ飲み防止キャンペーンの一環として、アルコールパッチテストを無料で行っている。このような機会を利用して、自分がアルコールに対してどのような体質かを把握しておこう(次回は2002年4月上旬開催予定)。 (2001年10月18日掲載)
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