総数4000点以上にのぼる會津コレクション
會津八一記念博物館には東洋美術資料として、會津八一博士が蒐集した中国戦国時代から明・清時代までの古美術約4000点(明器・鏡鑑・瓦磚・拓本など)をはじめ、會津博士の書70余点などがある。また横山大観・下村観山合作の<明暗>、前田青邨の<羅馬使節>、1893年のシカゴ万国博覧会に出品された<執金剛神像>などの日本近代美術資料約200点、多数の考古資料、染織を中心としたアイヌ資料500点を含む民族資料、その他寄贈された貴重な個人コレクション、写真、絵画などが収蔵されている。またこれら常設展に加え、2000年度は7回の企画展を開催する予定だ。
會津八一博士と博物館開設の経緯
文学部名誉教授、故會津八一博士(1881〜1956)は、本学に美術史学の基礎を築いたかたわら、優れた歌人、書家として秋艸道人の名で広く知られている。奈良の寺や仏を詠った先生の歌の幾つかを知る人も少なくないのでは? 本学在学中には坪内逍遙博士のもとで英文学を学び、卒業後は美術史学を研究。1926年より本学において東洋美術史の講義を持った。早くから実物教育の必要を説き、大学博物館の実現に向けて大量の美術品を蒐集し、そしてこれらを本学に寄贈した。
その他に、早稲田に心を寄せる篤志家や著名な芸術家の方々から贈られた、近・現代美術の傑作の数々や、大学創立以来の本学の発展や学術研究の成果を物語る膨大な学術資料、また見事なアイヌ民族衣装などが、公開の機会もないまま学内に眠っていたことから、これらの展示を核として本格的な博物館に育て上げたい、とする構想がしだいに固まり、會津先生の提言から70年を経て、本博物館は1998年に開設された。どれも「私たちの大学にこのような芸術作品や豊かな資料があったのか」と思わずにはいられないものばかりだ。現在同館は本学に蓄積された膨大な学術資料や美術品を集約、公開し、学内外の教育・研究に活用している。総数4000点以上にのぼる會津コレクションは博士の学問への情熱の結晶であり、極めて高い学術的・芸術的価値があるといわれている。
■會津八一記念博物館
【開館時間】平日10時〜17時、土曜10時〜14時(夏季休業期間中は平日16時まで、土曜休館)※入館無料
【問い合わせ先】會津八一記念博物館(西早稲田キャンパス2号館) TEL03(5286)3835
【URL】http://www.waseda.
ac.jp/aizu/index-j.html