スポーツが分かるオススメBOOKS

スポーツは「する」だけではなく、「観て」、そして「読んで」も楽しい。手に汗握るような興奮と、血湧き肉躍るような高揚感、そして知的渇望を満たすに充分な「スポーツが分かる入門書10冊」を葛西順一スポーツ科学部教授(「スポーツとコーチ学」参照)にピックアップしていただいた。


1  『教養としてのスポーツ科学』 早稲田大学スポーツ科学部編 大修館書店 2003年

 本書はスポーツ科学部創設にあたり、「スポーツに関わる叡智は、生活を豊かにする教養である」という視点に立ち、スポーツライフを豊かに、さらにスポーツマインドを持つ人を育むことを目的に本学教員が共同執筆した。
 「草野球の審判も指導者もベンチで見守る補欠選手も、誰もがスポーツを楽しんでいることを知っている。スタジアムの観客もテレビ中継の視聴者も、補欠選手やスコアラーと同様にスポーツを支え、スポーツに包み込まれている。“する・みる・ささえる・きそう・まなぶ・きわめる・・・”スポーツにはさまざまなモードがあり、さまざまな魅せ方で私たち1人ひとりの生活を豊穣にし・・・」(本書まえがきより)。


2 『都の西北―早慶野球戦史を中心に―』 木村毅著  ベースボール・マガジン社 1978年
 ※絶版になりましたが図書館で貸出をしています。

 本書は、学生をはじめ、早稲田に関わる者、および多くの入学希望者の若者たちの一粲(いっさん)を得たいと、著者がまとめた「早稲田早わかり」物語である。早稲田スポーツの伝統を紐解くと同時に、「なるほど、つかまえどころのむつかしい早稲田の学風は、一口にいうとこんなものか」と、納得できるように企図したという。
 著者は「都の西北」をシンボルとしてとらえて、早稲田学苑が東京専門学校から大学に昇格した20世紀初頭をポイントとして、野球部が発足して学府と相纏綿あいてんめんしつつ、日本の、いや世界の早稲田大学に発展する経緯を事実小説の手法を用いている。早慶野球戦が100年を迎えた今秋、東京六大学野球リーグ戦で本学野球部は史上初の4連覇を達成した。


3  『12番目の天使』 オグ・マンディーノ著(坂本貢一訳)  求龍堂 1990年

 本書はあるスポーツに邁進する少年を取り上げた小説である。当初、仲間の少年と比較するとかなり見劣りした彼のパフォーマンスは、「目標を持つ」、「日々の練習を一生懸命行う」、「自分を信じる」、「絶対にあきらめない」ことを実践して、次第にレベルアップする。さらに、「仲間を信じること」、「人を応援すること」、「仲間を応援すること」を実践して、チームを盛り上げる大活躍をし、誰もが予想しなかった奇跡的勝利をあげる。
 「人間にとって本当に大切なものは何か、人間の心を動かすものは何か」を諭してくれる感動の書、自己啓発の書でもある。


 『スポーツ医科学』 中野昭一編 杏林書院 1999年
 『トレーニング科学ハンドブック』 トレーニング科学研究会編 朝倉書店 1996年
 『知と熱―日本ラグビーの変革者・大西鐵之祐―』 藤島大著 文藝春秋 2001年
 『動作学―スポーツ運動学―スポーツ運動の教育学的な理論序説』 K・シュナーベル、K・マイネル編 綿引勝美訳 新体育社 1991年
 『身体動作の運動学』 Vladimir M.Zatsiorsky 鳥居俊監訳 NAP Limited 1999年
 『スポーツ心理学ハンドブック』 上田雅夫監 実務教育出版 1998年
10 『スポーツ法学入門』 千葉正士、濱野吉生著 体育施設出版 1995年

(2003年12月15日掲載)




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First drafted 2003 December 15.