医者になるのが夢でした。幼い頃から何かしらのスポーツに携わっていたこともあり、スポーツドクターになることを考えました。しかし、もっと選手に近い存在でいたかった。そこで拓けたのが、アスレティック・トレーナーへの道です。

私はアメリカの大学院でアスレティック・トレーニングを学び、米国の準医療資格であるアスレティック・トレーナーの資格(ATC)を取得するために留学しました。アスレティック・トレーナーとは、スポーツ選手の怪我の予防及び受傷後のリハビリテーション、また現場で怪我が発生したときに応急処置をする役割を担います。この分野の先駆けであるアメリカでは、アスレティック・トレーナーは準医療資格の一つとなっているのに対し、日本ではいまだ認知度が低く位置づけも曖昧なのが実情です。
そんな中、早稲田大学のスポーツ科学部にはATCの先生方による授業がいくつも開設されており、アメリカのアスレティック・トレーニング教育課程と同じようなものが展開されています。事実、今後履修する大学院の授業のほとんどが大学在学時に履修したものです。さらにスポーツ科学部の特徴として、他大学には見られないスポーツ医科学クリニックや研究所が併設されており、実地経験及び知識を積む面でも恵まれた環境があります。私自身は在学時アスレティック・トレーニングのゼミに所属し、四年間大学バレーボール部にて学生トレーナーとして活動していました。授業で学び、得たものを現場にて実施し、クリニックにてフィードバックを行うという理想のサイクルが成立しているというのは、大変貴重なことなのだと母校を離れて改めて思います。

大学卒業後から大学院プログラムに入るまでに、約一年間待ちました。その間語学学校に通いつつ科目履修生として大学に通い、今やっとアメリカでのスタート地点に立っています。一見遠回りのようであっても、自分自身の将来像や考えがより明確になったこの一年間は、与えられるべくして与えられた時間なのだと思います。高校生の頃夢見ていたATC取得は現在私にとって夢を叶える一過程となり、私の夢は今その先を見据えています。

時間は大切にすべきです。しかしそれは近道をすることとイコールではありません。どんなに時間がかかっても、やりたいことは全てするべきだと思うし、叶えたいものは絶対に叶えるべきです。そこまでする価値のあることを持って生きていくのって、素敵なことだと思いませんか。
多くの人と出会い、新たな世界を広げ、夢を探し、追い続ける。そのスタートラインとなる場所が、大学です。
All our dreams can come true if we have the courage to pursue them.
- Walt Disney -
2008.07.15 update