講演会のお知らせ
 

 
 下記の要項で講演会を開催いたします.皆さんふるってご参加下さい.

日時 3月15日(水) 午後5時〜(人間科学部教授会終了後)

場所 第1会議室 

演題:思春期ホルモン変化に伴う青年期の運動および認知発達

演者:Patti Davies先生(コロラド州立大学作業療法学科)

 


要旨:

研究1
発達の3段階(思春期前,思春期,思春期後)に伴う,運動パフォーマンスと協調運動の性差および発達的傾向を同定するために,60名の被験者(男性30名,女性30名)で13種類の運動課題を調べた.思春期に特有の身体特徴によって被験者を3段階のいずれかに分類した.分散分析,共分散分析の結果,運動パフォーマンスは性別にかかわらず青年になる過程で向上することと,運動パフォーマンスには性差があり,男性の方が女性よりも優れていることが示された.これらの結果は,男女いずれも思春期には協調運動が損なわれたり,ぎこちなさが生じたりすることはないことを示している.

研究2
 青年期にいたる過程での認知発達を評価するために, 124名の児童(7-18歳)と27名の若年成人に標的弁別課題を行わせた.この課題では,誤反応によってエラー関連陰性電位(error-related negativity: ERN)とそれに後続するエラー陽性電位(error-positivity: Pe)と呼ばれる事象関連電位(event-related negativity:ERN)が惹起される. ERNの発生源を前部帯状皮質(anterior cingulate cortex: ACC)とする証拠が実験的に示されている.ERN振幅は,非線形的であるものの,年齢と共に増大した.Peの振幅には年齢に伴う変化はなかった.これらの結果は,青年期にかけて成熟し続けるACCと前頭前野(prefrontal cortex)の点から議論される.総合論議では,青年期にみられる運動能力・認知能力の変化のうち,予測されるものと予測されないものについて言及し,こうした変化と思春期発達との関係について考察する.

世話人、問合せ先
 正木宏明 (Hiroaki Masaki, Ph.D.) 
 早稲田大学スポーツ科学部
 〒359-1192 所沢市三ヶ島 2-579-15
 masaki@waseda.jp

 
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