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早稲田大学スポーツ科学部

平成21年度グローバルCOEプログラムに採択

平成21年度 「グローバルCOEプログラム」(文部科学省HP日本学術振興会HP)において、本学からスポーツ科学学術院が拠点に採択されました。

本プログラムは、「21世紀COEプログラム」の基本的な考え方を継承しつつ、大学院の教育研究機能を一層充実・強化し、世界最高水準の研究基盤の下で世界をリードする創造的な人材育成を図るため、国際的に卓越した教育研究拠点の形成を重点的に支援し、国際競争力のある大学づくりを推進することを目的として、平成19年度から始まったプログラムです。

採択された「アクティヴ・ライフを創出するスポーツ科学」の概要に関してご紹介いたします。

アクティヴ・ライフを創出するスポーツ科学

  • 分野名:学際・複合・新領域
  • 拠点名:アクティヴ・ライフを創出するスポーツ科学
  • 拠点リーダー名:彼末一之(スポーツ科学学術院教授)

研究拠点の目的

本拠点が目指すアクティヴ・ライフとは心と体の健康を指すのみならず、人々が活力をもって生きることのできる地域や社会のあり方をも含むものです。日本は長寿世界一でありながら、要介護高齢者は年々増加し、中高年者のメタボリックシンドロームが社会問題となっています。一方、子どもの心身異常も顕在化してきており、体力・運動能力の低い子どもや,対人関係や社会関係を構築できない子どもの増加などが指摘されています。

このような健康問題は日本だけではなく世界共通のものとなりつつあります。そして、その解決にはスポーツ(運動)が大きな可能性を持つと期待され、スポーツ振興はあらゆる世代に求められるものとなっています。UNESCOの「プンタデルエステ宣言」(1999)では、「身体活動への1ドルの投資は3ドルの医療費を削減する」と謳っています。ところが、スポーツを下支えする多くの分野において、特に科学的に高い専門性を持った人材が圧倒的に不足しています。

そこで、本拠点では高い専門性と幅広いスポーツ科学の知識を兼ね備えた人材育成のために、日本そして世界(とくにアジア・オセアニア地域)の教育研究拠点を形成することを目的とします。この目的の達成に向け、戦略的プロジェクトテーマとして以下の課題を設定します。

  • プロジェクトⅠ: IT普及社会における子どもの体力低下抑止と健全育成促進
  • プロジェクトⅡ: 医療・介護(社会保障)負担の軽減と中高年の生きがい創出
  • プロジェクトⅢ: 人類幸福の実現のためのトップスポーツ興隆の方策追究

研究拠点の概要

【運用体制】
  • (1)国際的拠点として「SportScience Center for Active Life(SSCAL)」を設立し、教育研究活動の中核とします。
  • (2)都老人総合研究所,国立健康・栄養研究所,国立スポーツ科学センターとの提携体制を整えます。
  • (3)教育研究の実践経験の場として、早稲田大学附属・系属の小・中・高校、Waseda Club2000、体育各部(OB会)、スポーツ医科学クリニックなどを有機的に組織します。
SportScience Center for Active Life(SSCAL)の展開
SportScience Center for Active Life(SSCAL)の展開※イメージ
【人材育成】
  • (1)スポーツ科学の分野で不足している女性の教育を特に充実させます。またスポーツ経験者の博士後期課程入学を促す社会人入学プログラムを整備していきます。早稲田大学の持つ多くの大学間協定や海外オフィスなどの制度を利用しつつ、海外とくにアジア・オセアニアからの有能な学生の受け入れを積極的に行います。
  • (2)カリキュラムでは、基礎科目・専門特論科目を系統的な講義・演習形式で先ず学んでもらいます。さらに優秀な学生は海外で研修し、国際的に活躍できる経験を積ませます。また「英語のみによる学位取得コース」を設立します。
  • (3)成果に応じて研究費、海外派遣補助等を与える制度を整備し、学生の能力に応じて客員研究助手、RAへ採用するなど、教育研究に打ち込める体制を整えます。さらに早大博士キャリアセンターや国内外の機関と協力して多様なキャリアパスを提示していきます。
【研究活動】

3つのプロジェクトでは以下のような研究を推進していきます。

  • プロジェクトⅠ:子どものコーチング、カウンセリングならびに身体科学の知見を集積。それに基づき、子どもの身体活動機会を拡大させる環境施策を策定し、子どもの体力低下の問題解決を国際的に先導します。
  • プロジェクトⅡ:「健康長寿」の実現、即ち高齢社会における生きがい創出と医療・介護(社会保障)負担の軽減を目指して、身体活動による生活習慣病予防のエビデンスを確立し、保健指導法の開発、および社会制度の策定を行っていきます。
  • プロジェクトⅢ:社会文化的財産としてのトップアスリートの育成システムを開発。そして競技力向上とスポーツの普及振興、市場隆盛の三者が融合するマクロモデルを構築し、その有機的連携を図るためのマネジメント理論を確立します。
【海外連携】

国際ネットワークを構築するために、対極拠点としてのGerman Sport Universityと提携関係を密にし、研究者、大学院生の交流を図っていきます。さらにアジア・オセアニア地域のスポーツ科学の教育・研究拠点として4大学、さらに15の海外提携機関と交流関係を確立します。海外から長期(3年)及び短期(1カ月~6カ月)に招聘する研究者は、研究ばかりではなく高度な教育にも参加します。

博士後期課程学生募集について

本プログラム博士課程の特徴

  • ・系統的なスポーツ科学の知識習得
  • ・授業料相当の奨学金給付(30歳未満)
  • ・成績優秀者はRAに採用して経済的支援(留学生枠あり)
  • ・海外プログラム:半年間の海外での研修(研究、インターンシップ)
  • ・女性のための充実した学習・研究環境
2010年度入学試験
2009年10月17日(土)
(出願期間:9月8日(火)~11日(金))
入試要項はこちらをご覧ください。

2009.06.23 update