福林ゼミ (スポーツメディシン外科)
 スポーツ選手を医科学的に把握するには生体内の諸器官の部位とその働きを正確に把握しなければならない。特に筋・骨・関節などの運動器の働きとその作用部位を正確に把握し、その異常を早期に発見する事はスポーツ選手のコンディショニングを維持し、リハビリテーション行う上で欠くことのできない要素である。本ゼミでは3年間で部位別に局所の機能解剖と代表的外科の診断法(各種画像診断を含む),リハビリテーション法,トレーニング法について学び,高水準のスポーツ医学(外科)の実践的知識を身につけることを目的としている。

 まず2年次には解剖学ビデオや診察用ビデオを用い局所解剖の理解を深めた後、二人一組になって身体機能解剖を習得すると共に各関節の関節可動域の測定と徒手筋力検査をマスターする。基本的知識が出来たところで急性の外傷とそれに対しての応急処置を学ぶ。まず挫傷、開放創、骨折、捻挫、脱臼等の疾患別処置の総論について学ぶ。次に具体的にスポーツ現場での怪我を特定し、現場での怪我の評価法と応急処置としてのRICE処置の具体的方法を実践的に学習する。頭部外傷や頸髄損傷などの重傷疾患から足関節捻挫や、膝の靱帯損傷など最も一般的な疾患、さらには突き指などの微細外傷に至るまで各種の怪我を具体的に想定してそれに対応する実践的な措置法を学ぶ。

 引き続き3年次は慢性的なスポーツ障害を想定し、各部位の異常を知るため各種検査法をマスターする。知覚検査法、各種疼痛誘発テストや関節動揺性などの徒手的検査法をマスターすると共にX線画像,超音波画像,MRI画像の読映法について学ぶ。次に外傷・傷害に対してのリハビリテーション法を学ぶ。具体的には物理療法を始めとして、可動域改善法や各種筋力強化法、バランストレーニング法,アジリティードリルの実際を部位別,疾患別に学ぶ。なおその時にリスクファクターと留意すべき事項について検討を加える。

 4年次には今までのゼミでの学習や,学生トレーナーとしての経験を生かし,症例研究とその発表を中心にゼミを行う.この中で自分の興味のある傷害や,トレーニング法,リハビリテーション法を選び,卒業研究として位置付ける.卒業研究に当たっては指導教官や大学院生の助言を得ながら創造性のある実験的研究をめざす.

 なお福林ゼミは夏のゼミ合宿を重視しており全員参加のもと,外部講師を招いての実技指導と,グループ発表会を行い,併せてゼミ生相互の親睦を図るようにしている.