SILS Close-up

私の挑戦:早稲田大学バレーボール部に入部して

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学生氏名 土川リサ 入学区分 AO入試(9月選考)
出身国・地域 日本 出身高校 Torrey Pines High School, CA, USA
留学先 University College London, UK 掲載日 2011年03月31日

  私は中学一年生の時、父親の転勤とともにアメリカのサンディエゴに移り、アメリカで高校を卒業しました。 「国際的な視野を更に広げながら身につけた英語を将来につなげたい、でも自分の母国である日本という国に基点を置きたい」という思いから、 日本に在りながらグローバルな教育と環境を提供するSILSに入学する事を決めました。まだ将来やりたい事が決まっていなかった私にとって、 リベラルアーツと留学という特徴をもつSILSであれば、やりたい事を発見することができるのではないかと感じ、とても魅力的に思いました。 SILSでは興味の中心にある音楽•舞台や文学などの知識を深めると同時に、コミュニケーション学や文化、特に日本の文化を映画、 文学、歴史など様々な分野から学んでいます。日本で暮らしながら、様々に異なる文化の視点から日本文化を学習できる事はとても刺激的で、 アメリカで高校時代を過ごした私にとっては新鮮です。

日本文化を肌で感じるもっとも大きな機会となったのが早稲田大学バレーボール部入部です。バレーボールは昔から大好きだった私ですが、 競技経験は全く無く、単純にバレーをもっとうまくなりたい!という想いと、大学生活のうちに何か一つに打ち込みたい!という理由から、 サークルよりも本格的な部活に入部することを決心しました。早稲田大学の体育各部は全国レベルの強豪が多く有名ですが、 バレーボール部もそうした他の部に引けを取らないくらいの練習量があり、週6回、放課後毎日練習があります。

 アメリカで高校生活を過ごした私は、英語の面で苦労ということはありませんでしたが、部活に入部したことで、 勉強について時間的な制限が大きくなりました。SILSには部活を行う学生が少なく、部活に入ったことを友達に報告した時は、 驚かれ、反対されました。私以外の部員もほとんどが経験やキャリアのあるスポーツ科学部の学生で、帰国生でしかも初心者の私が 一緒にやっていけるかとても不安でした。アメリカでは自由奔放に暮らしていた私だったので、上級生・下級生の上限関係に始まる 日本的な慣習やたくさんのルールに臨機応変に動くことが出来ず、入部したころはチームに迷惑をかけたり、辛い思いをしたりしました。 一番大変だったのはテスト期間中、部活と学習を両立させるため、睡眠時間を確保しながら勉強をつづけるという事でした。 そこで、できるだけ授業の復習を日常的に行い、課題や期末テストへの勉強は内容が分かり次第すぐに始めるようにしました。 それからは少し余裕ができたと思います。

 入部して一年経った今でも、体力的にも精神的にも楽な毎日ではありませんが、体育部に入ったおかげで私は数えきれない程、 大切なことを学びました。スポーツの素晴らしさや達成感はもちろん、生きてきた背景がまったく異なる人たちとの交流、 自分に挑戦し続け努力することの大切さ、何かに打ちこむこと、そして達成することの大変さなどです。チーム一丸となって戦うのは 思った以上に難しいことですが、チームメートの努力や真剣さに刺激をうけて、自分も部活に入ってから少しは成長できたと感じています。 これから社会に出て行く上で絶対役に立つ経験をしているという自信があります。SILSという国際的な人たちと知り合える環境にいながら、 一方で、スポーツに学生生活を費やして来た人たちとも共に一つの目標に向かって取り組めることは本当にラッキーです。 チームメートへの感謝の思いは尽きません。

 私は2011年度秋学期からロンドンのUniversity College Londonに留学予定です。 9月入学であること、留学をすること、この両方のために、4月から入部したほかの部員のように、部活を4年間全うすることは出来ません。 私と同じように、SILSの学生は入学時期が異なったり、留学によって他学部学生と異なるスケジュールになっていたりすることから、 体育部への入部を考える学生はあまり見られないように思います。しかし、大学でスポーツをやりたいけれども、 英語や勉強が大変で部活なんか出来ないだろう、と不安な人もあきらめないでまずは挑戦してみてください! 逆に言語に多少の壁がある人も、スポーツを通してこそ日本のコミュニティと関係を深める事が出来るのだと思います。

 SILSに入学した時に、他の学部と良い意味でも悪い意味でも少し離れているな、という印象を受けました。 受験生の中でも「帰国生しか入れない」「皆英語がペラペラなのだろう」という印象が強い方もいると思います。けれども、 SILSの良いところは様々な背景の人が揃っていることです。私は体育部に入ったことで、他学部の学生との交流が広がったと同時に、 SILSのことを他学部の学生たちに色々と知ってもらえたと思います。グローバルな環境を目指すからこそ、ローカルな日本人学生との関わりも疎かにせず、 これからもSILSの広がりに貢献できたらいいなと思います。SILSで同時期に入学した白人の女の子の友達が、流暢な日本語で 立派にアメフト部のマネージャーをしていると最近知って、感銘を受けました。これからもSILSの部活生が増えていくことを期待し、楽しみにしています。

 最後に、私は将来の目標が未だに定まっていないのですが、留学期間中にはっきりとしたビジョンを持てるようになりたいと考えています。 ロンドンという世界中から学生が集まる街で個人のネットワークをどんどん広げて、様々な異文化や価値観を肌で感じたいです。 バレーボールももちろん続けたいし、それが地域との交流を深めるツールになってくれれば有り難いです。部活に入る、そして継続するという事は 現在私にとって大きなチャレンジです。留学も更なるチャレンジとなるでしょうが新しいことにどんどん挑戦して後悔の無いように学生生活を全うしたいです。 互いに刺激し合えるようなSILSの一人としてこれからも日々成長していきたいです。