SILS Close-up

~ラテンの空気に包まれて~

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氏名 銭亀 まりあ 出身高校 東京都立国際高等学校
出身国・地域 日本 留学先 メキシコ モンテレー工科大学(ITESM)
入学区分 AO入試 掲載日 2011年01月08日

 

   「大学では絶対にメキシコに留学する!」そう心に決めてSILSに入学した。高校の時、アメリカに留学していた私は、第二外国語としてスペイン語を学び、メキシコからの留学生と親しくなり、メキシコという国にとても興味を持ち始めた。

明るい人々の気質、そしてメキシコの音楽や踊りに魅了され、アメリカの次はメキシコだと、決めていた。留学後に日本に帰り、大学受験という現実と向き合ったとき、日本の高校の勉強はほとんど忘れていて、勉強したいものが一つに絞れなかった私は途方に暮れていた。そんな中、周りの人に勧められたのが、早稲田の国際教養学部だった。面白そうだなと思い学校のパンフレットを見ると、留学提携先にメキシコの大学が2校あった。早稲田は大きい学校なので、それだけ環境が整っていて挑戦したいことに挑めるかもしれない、そしてメキシコに行くチャンスがあると思い、受験を決意した。その後、入学することができ、留学先も念願のメキシコに決まった。SILSにはスペイン語の科目が少なかったので、授業外に特別に留学前の準備として教授にスペイン語を教えてもらい、他学部の授業を聴講させてもらったりもした。

   留学先のモンテレー工科大学はメキシコの中でとても有名な私立大学で、裕福な家庭の生徒がほとんどの割合を占めていた。
キャンパス内のどこにいても無線LANが通っており、校内にはApple Storeがあり、生徒はノートパソコンを、片手にはiPhoneを持っているのが当たり前だった。 学校の中では何不自由なく暮らせるが、一歩外に出ると、道端には物乞いをしている人の姿が目立った。400人ほどいる留学生の中で、他のラテンアメリカの国から四年間この大学に学びに来ている生徒も数多くいた。ビジネスで有名な学校だったので、留学中はマーケティングやスペイン語、メキシコの文化と歴史を中心とした授業を選択した。現地では実践型の授業で、毎回の課題の量が多く、細かくチェックされるために、日本にいた時よりも苦労した。

   普通の授業とは別に、メキシコ留学中に絶対にやると決めていたことの一つだったダンスを学校で習った。週5日でHipHop、サルサ、タンゴのクラスを取った。ダンスを通して沢山の人と接する機会が増え、同じクラスを取っていた一人とはルームメイトとして5ヶ月間共に生活をすることとなり、学期末に行われる発表会には二回参加し、もっと互いの仲を深めることができた。学校の外でも、先生のスタジオに通って踊ったり、友達のダンスバトルを見に行ったりもし、友達の輪が広まった。特にサルサやタンゴのクラスでは、ラテンアメリカの文化を、身を持って体験することができて、良い経験となった。

 
 留学生がメキシコに来てやる事といえば、旅行だ。学校側が週末になるたびにツアーを企画していて、メキシコの中だけでなく、アメリカや、他の中南米の国に行くツアーなどもあった。私はよく他の留学生と一緒に、メキシコ内を旅行した。メキシコは高い所では標高が2000m程に達する町もあり、内陸や海側、北と南ではとても違った風土を持つ国だったために、違いを見ることができて面白い体験となった。テキーラ工場を見学しに行けば試飲をくれるので、お酒好きの学生には人気だった。メキシコはスペイン植民地時代前、植民地後、そして現代の様々なものや文化が交じり合っているので、それを実際に目にすることができた。ただ、安い交通手段がバスしかなく、最大17時間乗ったバスにはこりごりだった。

   この一年間の留学を通して、人との関わりを通して自分が成長できたと思う。陽気でフレンドリーなメキシコ人の友達に惹かれてメキシコに留学をしに行ったが、やはりメキシコ人のイメージはそのままだった。彼らは周りの人を明るく和ませてくれるようで、人懐っこく、とても親身になってくれ、誰とでもすぐに友達になることができる。ダンスの先生は、私が一言、もっと踊りたいと言っただけで、毎回スタジオに来るように誘ってくれた。

このように、もっとゆとりのある広い心を持たなければならないと思った。 メキシコ人の他に、向こうで会った留学生との関わりも、とても大きな影響を与えた。留学していた沢山の人に当てはまると思うが、メキシコにいたのにもかかわらず、アジア人の留学生と親しくなり、彼らと接することで、アジアや日本について深く考えさせられた。個人としては何の問題もなく、良い友達として付き合えるのに、国という単位になると、なぜ衝突があるのだろうか。シンガポール人や韓国人の友達には、昔日本に攻められたことを持ち出されて、冗談のような感じで笑われたことが何度かあった。そのようなとき、どう反応していいのか分からなくなり、その後、もっと歴史を勉強しなければいけないと思うようになった。そして、私にできることは何だろうかと考えるようになった。


  帰国後は留学で学んだことを深く勉強してみようと思い、現在はスペイン語のゼミを取りながら、ビジネスと、日本とアジアの国々とのつながりについて勉強している。将来何をしたいのかはまだ明確ではないが、平和に繋がるようなことをしたいと思っている。