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日頃よりOBOGの皆様には、やまびこ会運営にご理解・ご協力を賜りましてありがとうございます。現在、20期21期OB係はOB名簿に基づき順次、今年度やまびこ会のご案内葉書・メールを皆様に発送しております。しかしながら転居・メールアドレス変更などによって、こちらからのご連絡が至らない場合もございます。つきましては、ご連絡先等の変更にお心当たりの皆様におかれましては、「お問い合わせフォーム」より、ご連絡先を明記の上お知らせください。また、各期の幹事長様には連絡先の取り纏めをお願いしております。名簿関連の情報、意見などございましたら併せてお寄せください。本年度も引き続き、やまびこ会OBOG名簿再整備に向け取り組んで参りますので、OBの皆様のご理解とご協力をお願いいたします。(2010/7/26)
昨年の4月1日に日本を発ってボストンに向かってから1年以上の月日が流れた。ボストンの空港に8期生の荻野剛君が出迎えてくれて、ハーバードでの生活が実にスムーズにスタートしたことが昨日のことのように思い出される。
ハーバード大学のジョン・F・ケネディ行政大学院に所属するBelfer
Center for Science and International
Affairsに研究員として滞在することができたのは、1期生の坪内淳君(山梨大学准教授)がフルブライト給費生としてこのセンターに帰属し、International
Security ProgramでStephen E.
Miller部長の下で安全保障研究に携わったことがあり、Miller部長を紹介していただいたからである。ハーバードでの滞在を可能にし、ハーバードでの生活の開始にあたって何の問題も感じずに入り込むことができたのは、「山彦会の絆」のおかげであり、教師冥利に尽きると言っても過言ではない。
4月2日にケネディ・スクールの関係者に挨拶廻りをしてからハーバード生活はスタート。2人1部屋の研究室で朝から晩まで研究三昧に明け暮れる日々は、サバティカルの名に相応しい生き生きとしたものであった。時には、アメリカ議会図書館についで全米第2の蔵書量を誇るワイドナー図書館にパソコンを持ち込んで、夜遅くまで原稿を執筆したこともある。そのような生活のなかから完成したのが、『安全保障政策−経世済民・新地政学・安全保障共同体』(日本経済評論社)である。脱稿した日は、奇しくも私の65歳の誕生日。それだけに、この本は私の一生のなかでも最も思いで深い一冊となった。
もちろん、毎日研究に明け暮れていたわけではない。とくに週末はハーバードに滞在する日本人研究者や各省庁から派遣されて滞在している人たちと新しい関係を築くことができたことは、私の人生にとって貴重な栄養素となった。ともに日本の現状や日米関係の在り方など、幅広く語り合い、貴重な耳学問の機会を得られたことは何物にも代えがたい知的財産となっている。そればかりか、防衛省航空幕僚監部前防衛部長の永岩俊道空将のご自宅にしばしばお招きをいただき、私の好物である蕎麦打ちの方法を実践付きで習い、終了後に若い人たちに振る舞って「美味しい、美味しい」と喜んでいただいたことは、無上の喜びであった。これは、間違いなく定年退職後の趣味として病み付きになることは間違いなさそうである。
そうこうするうちに今年に入り、4月2日に帰国してから、息つく間もなく新学期が始まり、山彦会の新メンバーである19期生と20期生の諸君とゼミ活動を再開し、教員としての日常に回帰して汗を流している。それにしても、早稲田での最後のサバティカルをハーバードで暮らせたことの幸福感は、私の記憶から離れることなく気持ちを癒してくれることであろう。
平成21年11月 山本武彦 (ご挨拶より一部抜粋)