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著書の紹介

■『イチエフ・クライシス』
「世界」臨時増刊 2014年 第852号
ISBN:0582-4532 雑誌 05502-01

岩波書店,2014年

本体 1028円+税



・・・
T イチエフはいまどうなっているのか、 汚染水問題の現状は
U 福島の現在──原発事故は何をもたらしたか

V 東電・原子力ムラをどうするか
W たたかいはつづく

 

辻内琢也著
p103-p114
「深刻さつづく原発被災者の精神的苦痛──帰還をめぐる苦悩とストレス」





■『ガジュマル的支援のすすめ』
:一人ひとりのこころに寄り添う
ISBN 978-4-657-13305-2
辻内琢也(編著)

早稲田大学出版,2013年

A5判 143ページ

本体 940円+税



・・・
東日本大震災から2年が過ぎたが、こころに傷を負った被災者たちへの支援は、むしろこれからが本番である。専門家による支援はどうあるべきか。医療・心理・福祉の専門家たちが、これまでの支援実績をふまえ、新たな個別支援のあり方を考える。

《全国学校図書館協議会選定図書》

 

序   ガジュマル的支援とは何か(辻内琢也)
第1章 被災地における子どものこころ対策
 ―ストレスマネジメント教育とメンタルヘルス・プロモーション―
 (竹中晃二)
第2章 震災避難家族の支援―かささぎプロジェクトの活動―
 (平田修三・石島このみ・持田隆平・根ヶ山光一)
第3章 原発事故避難者の苦悩―寄り添い支援の大切さ―
 (辻内琢也・増田和高・永友春華・山下奏・山口摩弥・南雲四季子)
第4章 座談会『ガジュマル的支援を目指して』



■『ナラティヴと医療』
ISBN 978-4-7724-0944-5

江口重幸・斎藤清二・野村直樹(編)

金剛出版,2006年


・・・クラインマン著「病いの語り」やバイロン・グッド著「医療・合理性・経験」を翻訳された精神科医・江口重幸氏、日本におけるNarrative Based Medicine(物語と対話に基づく医療)のパイオニアである内科医・斎藤清二氏、日本の精神病院におけるフィールドワークで米国スタンフォード大学にてPhDを取得した文化人類学者の野村直樹氏、の3氏が発起人となって編集。人の生と病い、そして医療者のあり方をめぐって展開を見せているナラティヴの考え方に焦点を当て、ナラティヴ・ベイスト・メディスンや社会構成主義といった立場から、実践家・研究者が集い、心身医学、内科学、看護学、終末医療、医療倫理、医療訴訟、医学教育、遺伝相談などの医療の姿を多声的に描き出した書である。

 

辻内琢也著(第9章:p129-p143

「民俗セクター医療をめぐるナラティヴ―その社会・文化・歴史的構築」

・・・大学講師をしながら鍼灸師を目指す39歳男性と、民族セクター医療を臨床に取り入れている36歳男性内科医師の2名の語りを元に、微小民族誌アプローチを応用して民俗セクター医療をめぐる人々の世界がどのように社会・文化的に構築されているかを描いたもの。2名から語られた、60年代社会運動の挫折からくる社会的苦悩、近代が増殖させた身体・都市空間、ニューエイジ運動とオルタナティブ、等々の社会・歴史的事象と、医師であった筆者自身の文化人類学との衝撃的な邂逅を絡めて描いたひとつの物語論。




■『ナラティブ・ベイスト・メディスンの臨床研究』
ISBN 978-4-7724-1076-2

Brian Hurwitz, Trisha Greenhalgh, Vieda Skultans(編)
斎藤清二・岸本寛史・宮田靖志(監訳)

金剛出版,2009年


・・・統計学の視点にもとづくEBM(エビデンス・ベイスト・メディスン)から,EBMへの反省から誕生したNBM(ナラティブ・ベイスト・メディスン)への移行の諸相は,NBM研究の第一人者ブライアン・ハーヴィッツ,トリシャ・グリーンハル,ヴィーダ・スカルタンスたちの手によって鮮やかに本書に記される。
本書は,自傷行為,思春期臨床,医療訴訟,聴覚障害,ホスピス・ケア,SARS,そして医療倫理にいたる幅広い領域をカバーしながら,数多くの事例報告をもとに,現代医療現場に欠かせない「ケア」としてのNBMの可能性を探る。
既刊書『ナラティブ・ベイスト・メディスン――臨床における物語りと対話』(金剛出版)に最新の実践研究の成果を加えた,NBM研究者+実践家待望の続編。

 

辻内琢也訳(第6章:p115-p132

「終末期医療におけるスピリチュアリティと宗教のナラティブ」アーサー・フランク Arthur W Frank著

・・・物語論の名著「傷ついた物語の語り手(The Wounded Storyteller)」の著者である医療社会学者アーサー・フランクが記した、終末期ケアにおける死の物語的構築や、ナラティブの多声性とその衝突を描いた論文の翻訳。





■『現代医療の民族誌』
ISBN
4-7503-1864-7

近藤英俊・浮ケ谷幸代(編)

明石書店,2004年


・・・近代化された医療システムに支配され、治療の名の下に自由を奪われてしまっている「医療を受ける側」と、近代的実践者としての「医療を提供する側」の、新たな認識のあり方を描きだす。1型糖尿病患者、美容外科医療を望む人たち、脳死臓器移植に携わる医療者たち。現代日本における医療をめぐる現象を追った医療エスノグラフィー。

      

辻内琢也著(第5章:p183-p224

「ポストモダン医療におけるモダン―補完代替医療の実践と専門職化」

・・・ポストモダンの流れに沿う形で近年新たに登場してきた補完代替医療(CAM)の世界的近況について総覧し、現在日本において盛んになりつつあるCAM関連団体の組織化・統合化・専門職化を指摘。さらに、現代日本都市文化におけるCAM実践治療家2名の治療世界を参与観察・フィールドワークに基づく質的データから記述し、そこにフーコー理論で言うところの管理・統制・規律化という近代/モダンの諸特徴が認められることを明らかにした。





■「健康福祉」人間科学;現代人間科学講座

ISBN 978-4-254-50528-3 C3330

中島義明・木村一郎(編)

朝倉書店,2008年


・・・総合学としての歴史を刻みつつある人間科学を健康福祉という視点からアプローチ。〔内容〕健康福祉を支える基礎医科学・臨床医科学/健康福祉を支える臨床行動学/健康福祉を支える工学/健康福祉を支える福祉/健康福祉を支える「倫理」

 

辻内琢也著(第3-2章:p74-87

「生活習慣病のジオポリティクス」

・・・「生活習慣病」に対する、@公衆衛生学の視点、A臨床医学の視点、B心身医学・行動医学の視点、C医療社会学・批判的医療人類学の視点、それぞれの言説の政治地理学的関係性を整理し、現代日本における“健康日本21・健康増進法”等に見られる健康政策の危険性を論じ、その課題を克服する視点としての新しい医療の流れナラティブ・ベイスト・メディスン(NBM)の可能性を示した、『生活習慣病の人間科学』を提示した論文。







■『科学とスピリチュアリティの時代』

ISBN 4-434-05959-9 C0011

湯浅泰雄・春木豊・田中朱美(監修)

人体科学科会(企画)
ビイング・ネット・プレス社,2005年


・・・「スピリチュアリティ」(霊性)というテーマに基づき、医療、身体、武道、文化、宗教、科学などの分野から集まった論文を収録する。心身の健康の核、スピリチュアリティと東洋の「気」について、縦横に論じる。

 

辻内琢也著(第1章@:p48-56

「スピリチュアリティの残照」

・・・辻内琢也氏は、「スピリチュアルな感受性」とは死者の心を感じ取るはたらきであり、家族や親しい友人などの身近な人の死に際してはたらく、と言う。辻内氏は東大の心療内科に勤務した経験のある元医師で、スピリチュアルな感受性が強い人である。医療の世界でスピリチュアリティ(霊性)の意味が真剣に問われるようになったのは、1980年代、死に行く人々へのターミナルケアが医療の現実的課題になってきたためである。ここで問われているのは伝統宗教の基礎にあってその信仰体験を支えてきた人間の霊的本姓である。(湯浅泰雄:評)
・・・スピリチュアリティは、多様で多彩な、文化の深層につながる感覚であり、ひとつの言葉では表しきれない深淵なのではないだろうか。スピリチュアリティを感受したエピソードを元に、スピリチュアリティを医療化しつつある昨今の現状にも批判的まなざしを向けたエッセイ論文。








 

Copyright (C) 2008, Takuya Tsujiuchi