| 沼田淳紀客員研究員 略歴 |
| 学歴 |
|---|
| 1 1977.4-1981.3 中央大学 理工学部 土木工学科 2 1981.4-1983.3 中央大学大学院 理工学研究科 博士課程前期課程 土木工 学専攻 3 2004.7 博士(工学)取得(中央大学) |
| 職歴 |
| 1 1983.4-1984.4 飛島建設株式会社 技術研究所 2 1984.5-1986.12 飛島建設株式会社 仙台支店 寒河江ダム作業所 3 1987.1-1987.3 飛島建設株式会社 技術研究所 4 1987.4-1988.5 建設省土木研究所 機械施工部 動土質研究室 出向 5 1988.6-1990.3 飛島建設株式会社 技術研究所 6 1990.4-1997.5 飛島建設株式会社 技術本部 研究開発部 7 1997.6-2001.5 飛島建設株式会社 技術研究所 8 2001.6-2003.3 飛島建設株式会社 技術研究所 地盤耐震研究室 室長 9 2003.4-2005.3 飛島建設株式会社 技術研究所 地盤研究室 課長 10 2005.4-2006.3 飛島建設株式会社 防災R&Dセンター 技術研究所 耐震研 究室 室長 11 2006.4- 飛島建設株式会社 防災R&Dセンター 技術研究所 第 2研究室 室長 12 2006.8- 早稲田大学理工学術院総合研究所 客員研究員 |
| 賞罰 |
| 1999.5 土木学会 論文賞 |
| 活動歴 |
| 1 1992.6-1995.3 粘性土の動的性質に関する研究委員会(地盤工学会) 委 員 2 1998.5-2000.8 土構造物への設計用入力地震動に関する研究委員会(地盤工学会) 委員 3 1996.4-1998.3 阪神淡路大震災・地盤調査研究会(任意) 会員 4 1998.4-2001.9 液状化対策実証調査ワーキンググループ(電力土木技術協会) 委員 5 2001.5-2002.12 第11回日本地震工学シンポジウム運営委員会総務部会(地 盤工学会) 委員 6 1999.5-2003.6 レベル2地震動による液状化研究小委員会(土木学会地震工学委員会) 幹事 7 2001.5-2003.11 液状化による地中埋設構造物の浮き上がり被害に関する 研究委員会(地盤工学会) 委員 8 2003.6-2005.5 論文集編集委員会第3部門小委員会(土木学会) 委員 9 2005.1-2005.12 新潟県中越地震被害調査特別委員会(土木学会) 委員 10 2005.5.12- 液状化を考慮した地盤と構造物の性能設計に関する研究委員会 (地盤工学会関東支部) 委員 11 2005.6.7- 歴史的地盤構造物の構築技術および保存技術に関する研究委員会(地盤工学会) 委員 12 2006.8.1- 温暖化対策のための木材利用研究会(任意) 代表幹事 13 2006.12.14- 間伐材の利活用技術研究小委員会(土木学会建設技術研究委員会) 委員 |
| 所属学協会 |
| 1 (社)地盤工学会 2 (社)土木学会 3 ダム工学会 4 (社)電力土木技術協会 5 日本木材学会 |
| 資格 |
| 1 一級土木施工管理技士 2 コンクリート技士 3 技術士(建設部門) 4 APEC Engineer (Civil Engineering) |
| 趣味 |
| スキー、サッカー |
| 主な研究内容と特徴 |
| 大学院修了以来,土質工学(現在では地盤工学と言うようになっている)に関する仕事を実施してきた.建設会社の技術研究所の初期では,色々な現場から依頼される斜面安定検討,沈下検討,地盤改良の検討などを実施してきた.途中,山形県
の寒河江ダムで3年弱ロックフィルダムの品質管理および材料採取盛立管理を担当した.ここでの経験は,土木工事の実務を進める上で基礎となった.その後,当時の
建設省土木研究所動土質研究室にて液状化の研究を行った.以来,土質工学に地震工学が加わった.要素試験や振動台実験により種々の動的特性に関する研究を行うと共に,現地調査や地震被害調査を行ってきた.地震被害調査では,国内11地震,海外2地震で地震直後に現地入りし調査を行ってきた.地震で地盤が液状化を起こすと地表に噴火口のような砂の堆積が認められる場合が多い,これを多数集め分析すると共に,地盤調査で一般的に良く用いられる実物大の標準貫入試験の模型実験を行い液状化しやすい土の特性を明らかにした.その後,廃棄物最終処分場の遮水層の品質管理手法の研究開発やフィルダムの水理破砕に対する評価手法に関する
研究を行ってきた.廃棄物最終処分場に関係するようになり,環境問題がさらにテーマに加わった. ある軟弱地盤の検討を行っている内に木材に出会った.調べる内に木材の魅力に取り憑かれてしまった.土質は,多少取り扱いにくいことがあるが,土木材料としてはすばらい.コンクリートや鉄に比べばらつきも多く,実態も捉えづらいが土質工学の長年の蓄積でこれらを解決し実務設計ができるまでにいたっている.一般に,土構造物は初期の安定さえ確保すれば構造物は年々安定する方向にある.したがって,100年を越えるような土構造物はいくらでも存在する.木材も過去には多数使われ土質に似たところがある.土木の語源も中国武帝の時代の「淮南子(えなんじ)」という書物に記された「土を築き木を構えて・・・」にあるとされている.1950年頃より,日本では高度経済成長の流れにのり,鉄やコンクリートの生産量が爆発的に増加し,これとともに国内の木材生産は激減していった.その後,いざなぎ景気,バブル景気などを経て現在に至っている.この間,我々は便利な社会を手にしたが環境問題が深刻となった.特に,人類が原因である二酸化炭素の増加 は地球全体の温度上昇に寄与していることがほぼ明らかとなった.このようになって土木の歴史を振り返ると,高度経済成長を期に大きく方向を変えた進んできた土木技術も修正すべきことが多いように思える.調達のしやすさ,設計のしやすさからコンクリート,鉄,人工材料にあまりに頼り過ぎではないだろうか.今一度,土木の原点に返り,持続可能な社会へ向けた土木技術のあり方を考え直す必要があるように考える.あらゆる分野でこのようなことを考えていかないと,もう既に取り返しのつかないところまできている.私の目指す土木技術は,建設することでその行為自体が地球温暖化対策に貢献でき,構造物が歴史を経ることで自然に返ってしまうような構造物となることである.単にコスト優先で短期的に頑強なものを造るのではなく,建設することで他分野へも良い意味で波及効果があり多くの人が喜び合える事業となることである.このような方法で社会基盤整備が進めば本当にすばらしいと思う.その意味で,土や木材はすばらしい材料である.近年の建設事業を除けば,過去の土木工事はそれに近かったようにも思える.そんな意味もこめて,「温暖化対策のための木材利用研究会」も実施している. |
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