早稲田大学 政治経済学術院
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21COE-GLOPE
研究科長より

 

経済学研究科長 永田 良
経済学研究科長
永田 良
  世間では大学学部のレジャーランド化が叫ばれて久しくなる一方で学問は着実に進歩し発展しています。このことはとりもなおさず大学院こそが最高学府であるとの自覚・認識をもつことが強く求められていることを意味します。

学問の発展において専門化・高度化は時間と共に起こる必然的な現象ですが、近年ではそれに加えて色々な分野にまたがる学際的な学問の重要性も増してきています。経済学においても例外ではなく、縦横両方向への学問的広がりは目を見張るものがあります。

我が研究科もこの時代の波に呼応して研究を深め教育環境を整えるべく鋭意努力しています。研究面では、それぞれの専門分野における先端的研究に加え、21世紀COEに引き続き2008年度より本研究科を中心拠点とするグローバルCOEプロジェクトが文部科学省により採択され、政治学研究科との連携のもとに世界に先駆けて新たな学際領域を切り拓く活動が内外の大いなる期待の下に開始されます。教育面では国内外の他研究科との交流を積極的に展開しています。国内的には慶應義塾大学大学院経済学研究科および東京工業大学大学院社会理工学研究科との単位互換、国際的には中国人民大学との相互派遣教員による集中講義や香港城市大学との院生用国際専門誌の共同発刊(2009年度予定)などがその一例です。さらに博士後期課程の学生のためにも、合同研究指導、紀要の整備、学会報告のための奨励金など様々なサービスの提供を行っています。その甲斐あって、ここ数年で経済学博士の学位を取得する学生の数は飛躍的に増加しています。

一方、時代の変化に呼応して多様な学生を国内外から多数確保する努力も進められています。2009年度より入学試験様式が大幅に拡張され入学のために多様なルートが用意されると同時に9月入学・9月卒業が制度化されて外国人のための入試が簡素化されます。それに伴い英語による一環指導が可能になり英語だけで修士号・博士号を取得することができるようになります。我々は今後日本だけでなく世界に開かれた大学院として一層の充実を図ることが使命の一つであると考えます。

専門的で高度な学問を学ぶことは決して楽なことではありません。しかし、その知的冒険はまた大変エキサイティングなものであり、それ相応の有形無形のリワードも必ずあります。知識で勝負することが強いられるこれからの国内外の社会で少しでも多くの人々が「最高学府」へのチャレンジを敢行してくれることを心より期待します。